女性の部下との付き合い方~向いていない女性営業を成長させた話
なでしこジャパンの影響か、「女性の部下との付き合い方」についていくつかお問合せをいただきました。そこで当社がおすすめしているのが、この本です。
【内気でも活躍できる営業の基本―新卒3年目・中島が伝える営業の頑張り方】
実はこの本は、営業の本であると同時に、内気な女性営業を育てた"上司"の話でもあるんです。今回は、その中から一部をご紹介いたします。ぜひ最後までお読みください。
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萎縮しない環境が部下を育てる
私がいつも心掛けているのは、「萎縮しない」、「意見が言いやすい」環境作りです。部下が萎縮し、意見が言いにくい環境では、優秀な部下は育ちません。「報告しない」「ミスを恐れる」「仕事に対する積極性を失う」といった様々な問題が生じてしまうからです。そのような伸び伸びとした環境を整えてあげると、部下はどんどん個性を発揮してくれます。
営業にはいろんなやり方があって良い
また、私は「営業=個性」だと考えています。営業にはいろいろな人間がいて、いろんなやり方があって良いと思います。私は部下育成をする際、その部下の性格や仕事のやり方を見るところから始めます。そのため、スタートとゴール、最低限のルールのみを指示した上で、自分自身で考え、分からなければ聞くというスタイルで仕事をしてもらうのです。そのプロセスと結果を見て診断し、どうしたら部下を成長させられるかを考えます。そうしながら個性を発揮し、自分らしさを活かす営業スタイルを確立してもらうことが理想だと考えます。そんな個性重視の部下育成を心掛ける私をも悩ませたのが、他でもない中島だったのです。
とにかく一つのことだけを頑張るように指示する
内気な部下は、営業面に関しては、不器用な人が多いようです。あれもこれも求めるよりも、とにかく一つのことだけを頑張るように指示し、それについてフィードバックをすると少しずつ成長してくれます。従来の営業の手法を一辺倒に教えるのではなく、自分で考え、工夫させることで、期待以上の成果をあげてくれることもありますから、あせらずじっくり指導することが大切です。
「悩みがあったら何でも相談してほしい」と伝える
また、上司を最も困らせる内気な部下の特徴が、リアクションが薄く、感情が表情に表れないという点です。困っているのか、悩んでいるのかなど、非常に分かりにくいわけです。そのため中島には普段から「悩みがあったら、何でもすぐに相談するように」ということは伝えていました。例えば「ケガをしてしまった・・・」とかプライベートのことでもいいから何でも報告してほしいと。
仕事の指示がちゃんと伝わったかを確認する
とにかく相談・報告癖をつけさせることが大切なのです。それは、仕事上でも必ず活きてきます。また、仕事の指示を出す際に、その指示が伝わっているのかいないのか、理解できているのかいないのかなども、分かりにくいのが内気な部下の特徴です。当然ながら、しっかり確認することが大切です。内気な部下の場合は、特にその業務を理解し、納得しているかどうかまで、しっかり見極めることが必要です。
組織の方針はそのまま伝えない
そもそも、組織の方針は分かりにくい場合があります。そんな時、内気な部下にはそのまま伝えてはいけません。まず背景を伝えて「理由がこうだから、こうしなさい」と、分かりやすく言い換えて指示を出すようにします。内気な部下は納得できる指示に対しては、非常に熱心になってくれるからです。
◇続きは、以下の書籍をご覧ください。
【内気でも活躍できる営業の基本―新卒3年目・中島が伝える営業の頑張り方】