【公開講座】適時開示の法的リスクとその対応

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セミナーの趣旨

証券市場への情報開示(ディスクロージャー)には、金融商品取引法に基づく法定開示と、証券取引所の自主規制に基づく適時開示の2つがあります。適時開示は、法令に基づく規制でなく、刑事罰や課徴金の制裁もなく、財務報告に係る内部統制報告制度(いわゆるJ-SOX)のような制度もないことから、ともすると法定開示に比して軽く扱われがちな傾向にあります。しかしながら、適時開示は上場株の価格形成に決定的な影響力を有しており、そこに大きな法的リスクが潜在しています。
近年、不祥事の適時開示前に行われたインサイダー取引をバスケット条項を使って摘発した事例が頻発しており、MBO等組織再編時の適時開示についても、証券取引所によって強化が図られ、さらに金融商品取引法の改正でフェア・ディスクロージャー・ルールが導入されるなど、適時開示の法的リスクは顕在化しつつあります。
本セミナーでは、不適正な適時開示の法的リスクを、インサイダー取引の誘発と不法行為に基づく損害賠償請求という2つの側面から分析し、事例と判例を踏まえたケーススタディを行うことにより、適時開示に潜む法的リスクを体感していただき、その対応を理解していただきます。

受講対象者

適時開示・ディスクロージャー所管部門及び法務・コンプライアンス部門の役員・責任者・担当者

主催団体

本コースは、株式会社プロネクサスが主催しております。

講義内容

  • Ⅰ. 証券市場における適時開示の重要性
    • 1. 適時開示が求められる趣旨
    • 2. 法定開示に対する優位性
    • 3. 不適正な適時開示がもたらす弊害
  • Ⅱ. 不適正な適時開示の3類型
    • 1. 不開示
    • 2. 選択的開示
    • 3. 虚偽開示
  • Ⅲ. 虚偽開示の不法行為責任を認めた裁判例

  • Ⅳ. 不適正な適時開示が問題とされた最近の複数の事例の分析検討

  • Ⅴ. MBO等組織再編時の適時開示
    • 1. 取締役の適正情報提供義務違反を認めた裁判例
    • 2. 2017.7.8 東証「MBO 等に関する適時開示内容の充実について」
  • Ⅵ.2017 年 5 月金融商品取引法改正によるフェア・ディスクロージャー・ルールの導入
    • 1.ルールの概要
    • 2.上場会社の対応
  • Ⅶ.不適正な適時開示の法的リスクと対応の留意点
    • 1. インサイダー取引の誘発
    • 2. 不法行為に基づく損害賠償請求

お申込みに際してご留意いただきたいこと

  • ・必ずご視聴されるご本人様のメールアドレスでお申込みいただきますようお願いいたします。(お申込みいただくメールアドレスがご視聴いただくIDとなります。)
  • ・お申込み1名様に対して、1IDを提供させていただいております。なお、講師の著作権保護の観点から、共有IDの利用や上映会等での利用など、お申込者以外の方のご利用はお断りしております。
  • ・講師との契約により、視聴期間の延長及び終了後のテキスト提供はお受けできませんので予めご了承願います。
  • ・反社会的勢力と判明した場合には、セミナーへのご参加をお断りいたします。
  • ・お申込みに際してご留意いただきたいこと・趣旨等を考慮のうえ、講師と同業の方などセミナーへのご参加をご遠慮いただく場合がございます。
  • ・台風等の天災事変やその他諸事情により、セミナーを中止・延期する場合がございますので予めご了承ください。

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講師

弁護士 竹内 朗 氏
1990年早稲田大学法学部卒業、1996年弁護士登録、2001~06年日興コーディアル証券㈱(現SMBC日興証券㈱)法務部勤務、2006~10年国広総合法律事務所パートナー、2010年より現職。 専門は企業のリスクマネジメント、有事の危機管理、コンプライアンス、コーポレートガバナンス等。㈱No.1社外監査役、㈱エコスタイル社外取締役、㈱マイナビ社外取締役。2020年12月に日本経済新聞社が発表した第16回「企業法務・弁護士調査」の「危機管理分野」で、総合ランキング第10位に選出。 【著書】『企業不祥事インデックス[第2版]』(2018年、商事法務)、『図解不祥事の予防・発見・対応がわかる本』(2019年、中央経済社)、『図解不祥事の社内調査がわかる本』(2020年、中央経済社)

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