■読み手にとってわかりやすい資料作りに必要なこと
今回、ある自治体さまにおいてわかりやすい広報誌・パンフレットの作成方法を学ぶための研修を実施させていただきました。
紙面において相手に何かを訴求したいと考えるなら、単純にレイアウトや文言をきれいに見せるだけではなく、「読み手はどのような紙面がわかりやすいと感じるのか」を意識して作成することが重要です。
たとえば、高齢者向けであれば文字を大きく、色使いはシックにといったものです。しかし、どうすれば相手にわかりやすいのかについて、改めて学ぶ場は少なく、どうしても作り手のセンスや勘だけに頼った資料が多くなっているということが今回の課題でした。
そこで、研修ではその「読み手にとってのわかりやすさ」を具現化する手法を学んでいただきました。
今回は自治体様での研修でしたので、以下の点をポイントとしてお伝えしました。
1.住民の視点で書かれていること
2.情報がきちんと整理されていること
3.図解や写真を使い、視覚的にも理解を促す工夫がなされていること
これら3つの相乗効果で、読んでみたいと思わせる資料が完成しますが、このために必要なのは「情報の整理」と「図解」であり、それに必要な手法は、「ロジカルシンキングの手法」が効果的です。
■受講者さまの声にはこんなものがありました
「これまではこちらの視点でデザインがいいとか、わかりやすいとかという判断を下していたが、ターゲットしだいでレイアウトや情報の整理方法が異なるということは新しい発見だった」
「具体的な作成スキルの習得だけではなく、作成する上での意識も含めた前準備が中心で、どんな広報誌作成にも対応できる知識を学べた」
読む相手を意識した資料作成は、CSの観点からも非常に有効です。なんらかの資料作成に携わる方は、ぜひ一度この研修を受講されることをお勧めします。