今回は、ある自治体の職員さま向けにキャリアデザイン研修を実施させていただきました。
対象者は18年目職員、40歳前後の方々で1日間の研修でした。
■キャリアってなんだろう?
当社のキャリアデザイン研修では、「キャリアとは、充実した人生・働くことは生きること・主体的に取り組む工夫と努力をすること」と定義しています。
それを踏まえて研修は以下の流れで進みます。
1.今までの経験の振り返り
2.現状の整理、自分の特性・強みの把握
3.将来へのビジョンを再度見据える
4.明日からできる次の一歩を考える
また、今回は40代が対象であったため、特に役割の多様性・ワークライフバランスなども踏まえた「40代向けのキャリアデザイン研修」として開催させていただきました。
■異動が多いからキャリアが形成できない?
研修実施にあたり、事前アンケートを実施したところ、興味深い傾向が見えました。
それは、今までの経験に自信を持てていない方が多く、その理由として「異動が多く、確固たる専門的な知識を持ちえていない」ということを挙げている方が多かったことです。
つまりは、前述したような「キャリア」について誤認があったといえます。
■今回の研修ポイント
今回、講師は前述の受講者さまの傾向をみて、2つにポイントを絞って講義を進めました。
1.キャリア=生き方は自ら選択をしていく
キャリアは自らがなりたい自分(目標)を持ってデザインしていくものだということをお伝えしました。特に受講者さまの関心をひいたのは、「なりたい自分を持っていれば、異動や転勤で担当業務や作業が変わっても、目標は変わらず手段を変えた、ととらえることができる」という言葉です。
2.「反省することは禁止」
受講者さまに自分自身を承認していただくよう促しました。これは、自己の強みを再認識し、それを活かした将来のビジョンを描いていただくために効果的でした。
■前向きな力を生む、キャリアデザイン研修
研修終了後、受講者さまからはこんなご意見をいただきました。
「今までキャリアを『やってきた業務』と捉えていたが、そのときに自分の内面では大きな変化や成長があったことを今回の研修で理解できた。その特性を活かして人生を豊かにする将来を描いていきたい」
「今までひたすらに業務に追われてきたけど、これからは自分から追っていくような働き方をしたい」
キャリアデザイン研修は、ただ『将来こうなりたい』ということを考えるだけの研修ではありません。現在の自分を正しく理解して、未来へ向かう前向きな力(モチベーション)を得るものです。なんとなくマンネリ化している、モチベーションが上がりきらない、そんな課題を抱える方々には、非常に効果的な研修です。