先日、ある組織にて課長補佐級の方を対象に研修を実施させていただきました。組織内でコミュニケーションの課題が大きく挙がっていたことを受けて、リーダーとしてのコミュニケーションにテーマを絞っての実施となりました。
■役割理解と意識づけ
リーダー級の方にコミュニケーションの重要性を説く、言い換えれば、「皆さんのコミュニケーションスキルは、まだまだ改善の余地があります」ということを理解してもらうのは難しいもの。
そこで、講師はまず、「外部環境(世界・日本・地域経済・顧客のニーズなど)の劇的な変化」について、丁寧に例示しながら「変化への対応」の重要性を説きました。周りが変わっていることをしっかりと認識し、組織を適切に変えていくこと、つまり「組織づくり」がマネジメント層に求められる役割であることを伝えました。
その上で、講師の投げかけに対して、受講者さま同士、グループで討議をして、考えを出していただきました。自ら考え、発言をしていくことで、ご自身の意識づけが促進されたと思います。
■組織づくりをするためのコミュニケーション力
それを受けて、組織づくりをしていく中での重要項目として「コミュニケーション力」を掲げました。
ここでは、適切な指示の出し方・上下を巻き込んでいくコミュニケーションの方法・合意形成や意見促進を図るためのファシリテーション力など、場面に合わせたコミュニケーションスキルを紹介していきました。
このパートは、組織内での課題とも直結する内容でもあり、前段の意識づけがしっかりとできていたこともあって、受講者さまにも非常に積極的にご参加いただけました。
■スキルの必要性を理解して、初めて実践できる
今回の研修では、リーダーとしてのコミュニケーションスキルを身につけるために、外部環境の変化や自分の役割の理解といった、広い視野からのアプローチから入りました。
その背景としては、受講者さま自身の意識づけを行うことが、スキルの習得へと繋がるからです。研修内で講師も伝えておりましたが、スキルは聞いただけでは身につきません。実践して初めて身についていきます。
■気づきとスキルを得られる「リーダーコミュニケーション研修」
弊社の研修は、今回の研修のように「コミュニケーション」を題材にしたものであっても、決してその方法論の紹介と習得だけでは終わりません。
ビジネスの現場で「実践できる」ことを目指し、そのための「意識づけ」からしっかりと指導いたします。
とにかく意識づけを強く行った今回の研修での受講後アンケートには、
「さっそく実践していきたい」
「まずは実践していくことが大事だと思った」
という言葉が多くありました。