■まずは、なぜギリギリになるのかの理解を!
社内講師のテキスト提出が遅くなる最大の理由は、「忙しい」ことです。
しかし、実は、あと2つ重要な理由があります。1つは研修の優先順位が本業より低いということです。もう1つは、どこまで作りこんだらよいのか?という不安です。実際、テキストは「こんな内容でよいか?」といった質問を頂きます。
上記の3大原因のうち、研修担当者として解決可能なのは、社内講師の不安解消ですね。
ではどうすれば、不安は解消されるのでしょうか。
■ポイントは接点の持ち方と情報提供
まず、重要なのは、接点の持ち方です。メール、電話、書面とコミュニケーションの方法を複数持つこと。さらには、タイミング・頻度も重要です。
例えば、口頭で研修3ヶ月前に依頼、書面での正式な依頼を研修日2ヶ月前に行い、その1週間後にフォローを電話で入れるなどです。
あえてタイミングをずらし、内容を分け、連絡の回数を増やすことで、頭の隅から目前の仕事へと意識を変えていただけます。
■社内講師への連絡時には「じっくり聴く」が重要
社内講師への連絡時には、研修趣旨についてくどくど説明するよりも、相手の話を聞くことに力点を置きます。相手の話をじっくり聴いたあとで、研修のねらいなどの他に、前担当者や他の社内講師の進め方やテキストの情報を提供します。
話す内容についても、「○○について、話してほしい」ではなく、「受講者がイメージしやすいように経験談を多めにして欲しい」など明確に要望を伝えることで不安がなくなり、テキスト作成も楽になります。
■講師に任せ過ぎないことも必要
最後に、任せすぎないことも必要です。忙しい中、担当してもらうので、自分のやりやすいようにやってもらえればいいと考えてしまいますが、業務はプロでも、研修についてプロではありませんので、こちらがリードする意識を持つことが大切です。理想的なのは、こちらがテキストのフォーマットを準備して、その空欄を埋めてもらうといった依頼方法ですね。