前回と変えるのはパワーが必要
次年度の計画を立てる際、前年度の実施を踏まえて、改善が必要なこと、変えなくてもよいことが明確になってきますよね。そんな中、労力を割く必要があるのはやはり「改善が必要なこと」でしょう。
実施時期は? 対象者は? カリキュラムは? テキストは? 講師は? ……改善の方向性に合わせてテコ入れの箇所を決め、それに付随して運営フローなど周辺の事項も変えなくてはならないかもしれません。また、協力会社や講師への依頼など、新しい工程も入ってくるかもしれませんし、都度上司に決裁を取る必要もあります。
一方で、いつも気に掛けている
とにかく、何かを変える、となるとパワーが必要です。しかしながら、そんな苦労をして産み落とされた新しい企画は、まるで我が子のようにかわいいものです。そんな研修は、次年度の開催が楽しみでしょうがない、という方もいれば、気に掛けているからこそ心配のタネだ、という方もいらっしゃると思います。
「前回と同じ」とき、見落としがち
さて、そんな中、実は見落としがちなのが「変えなくても良いこと」に対する準備です。特に気をつけなければならないのは、4月の外部講師の日程です。
4月、というのは言うまでもなく新人研修で、どこの自治体も企業も、研修会社もそして講師も、研修に携わる人間にとって一番の繁忙期です。今年と同じでよい、ということは少なくともその講師は良い講義を行ったはずです。もしかしたら、「もう○○講師以外は考えられない!」というくらいの信頼を置いている場合もあると思います。
一方で、そんな講師はどこでも引く手あまただとも言えます。講師の中には半年先のスケジュールまでびっしり、なんて方もいらっしゃいます。研修準備に関しても同様です。去年と同じだから……と思って確認を怠ると、「今年は一部追加資料があった!」なんてことを見落としがちです。
変えなくても良いことこそ、注意する
「○○研修は、講師もテキストも実施時期も今年と同じでOK」となった時点で優先順位が下がっていませんか? 決められるところは順次決めていくこと。せっかく全体でいい企画を作れたのに、磐石だと思っていた足元をすくわれたらたまらないですからね。
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