海外HRニュース HRM News From Hong Kong
人材の欠如は、デジタルマーケティングの成長を妨げる(多国籍コンピューター・ソフトウェア会社とグローバル最高マーケティング責任者カウンシルによる調査より)
2013年12月3日
情報source HKET
香港企業は、自社のビジネスに最適なデジタルマーケティングの人材を得るために苦労している。
- 回答者の59%は、自社は熟練した経験豊富な人材を雇用するのに十分な予算がない、と回答。
- 回答者の50%は、従業員がデジタルマーケティングの専門知識を持っていない、と回答。
- 回答者の26%は、専門知識を持つ従業員を保持することが困難である、と回答。
香港は世界で8番目の住みやすい都市(シンガポールLee Kuan Yew School of Public Policy のAsia Competitiveness Instituteによる2013 Global Liveable Cities Indexより)
2013年11月27日
情報source Ming Pao Daily
香港は、対象の64都市の中で、世界で8番目の住みやすい都市と評価された。一位はスイスのジュネーブ、そしてチューリッヒ、シンガポール。インデックスは5つのカテゴリーに基づいて作成されている:経済活力と競争力、環境への配慮と持続可能性、都市内のセキュリティと安定性、社会的•文化的条件、およびパブリックガバナンス。なお、アジア36都市の上位都市は、シンガポール、香港、神戸、東京、横浜、台北。
倫理は金融サービスにおけるキャリアを妨げる可能性がある(エコノミスト•インテリジェンス•ユニットによる380人の調査より)
2013年11月27日
情報source HKET
2013年9月、金融セクターにおける倫理の重要性についての調査(欧州、北米、アジアで380以上の金融幹部を対象)の結果は以下のとおり
- 回答者の90%以上は、グローバルな倫理基準があると、金融サービス業界がより弾力的になると回答した。
- 回答者の半数以上が、倫理基準を厳守することは自分のキャリアを妨げると回答した。
- 回答者の62%が、自分の部門以外で何が起こっているのか分からない、従業員の知識のギャップが自分の会社に重大なリスクをもたらすと回答した。
香港でのエンプロイー・エンゲージメントは国際レベル以下(Aon HewittによるAsia Pacific Employee Engagement Levels調査より)
2013年11月26日
情報source HKET
グローバルエンプロイー・エンゲージメントレベルは2011年の58%から2012年の60%に上昇した。アジア地区平均は58%で、香港は50%。香港でのエンプロイー・エンゲージメントを左右するトップ5の要因は、HRシステム、就業機会、パフォーマンス・マネジメント、給与、コミュニケーション。日本は34%で最低だった。
従業員定着のための家族向け施策
2013年11月25日
情報source HKET, Ming Pao Daily, Apple Daily
一部の企業は、独創的な家族向け施策を実施し、従業員の定着に成功している。まとめられた施策は以下のとおり
- 子供の教科書(HKD3,000)や課外活動への補助金(HKD5,000)。- 家族のための現金クーポン(HKD6,000)。- マッサージやカウンセリングサービス。- 高齢の親(68才以上)のための手当(一人あたりHKD200)。- 誕生日の「お年玉」(HKD168)。- 誕生日休暇など特別な休暇。- 休息、個人的用事処理のための、昼食時間30分延長。- 子供の夏休み時期の在宅勤務。
記事へのコメント
2013年12月11日
「エンプロイー・エンゲージメント」という言葉が出てきました。
これは「社員の会社に対する愛情」のことを指します。
「会社に愛情を持つ」という点では日本は文化的に高いのではないか。他のアジア地域と比較して従業員定着率が高い日本はエンゲージメントも高いのではないか。と思っていたものの、日本のエンプロイー・エンゲージメントレベルは34%で最低でした。(アジア平均58%)
※Aon Hewitt によると、日本は文化・ビジネス慣行の影響で低くでる傾向がある、サービス業の人材マネジメントが他業種よりも遅れている、と補足しています。
エンゲージメントレベルを上げる主要因は、(1)キャリア機会、(2)報酬、(3)適切な評価、(4)会社の評判、(5)一貫性。 エンプロイー・エンゲージメントという指標は、会社に愛情を持っている社員は、愛情を持っていない社員と比較して、生産性と定着率が高い、という考えが背景にあります。 日本国内社員とアジア進出先の競争力向上のためにも、このような調査も人事施策の参考になります。
さて、香港企業の従業員定着施策として、金銭的な手当が多く挙がっていましたが、いかにも香港らしいなと感じてしまいました。
誕生日の「お年玉」の金額はHKD168。「168」とは中途半端な数字ですが、これは「一路発」という漢字の読みと似ており「ずっと発展」という意味にかけているようです。