広報職
Bさん(仮) 59歳
顧客思考マップを活用することで、伝えるデザインを思案できました。
突然の社内異動により、自社商品の情報を発信する、広告やWEBサイトの仕事を担当することになりました。
前任の部門では、顧客とともに企画案を調整しイベント等を運営することがメインでした。一部で、顧客の組織内での告知や情報発信の業務もありましたが、それは付随的であり、プロの仕事と胸を張れるレベルのものではありませんでした。
異動後、早速広告業務に着手しましたが、打合せのために作成する「カンプ(プロのデザイナー向けの指示書)」は自己流極まりなく、相手に上手く伝わらないのではと、不安になっていました。
研修の前半に、顧客の気持ちや思考を想像して表す「顧客思考マップ」を書く演習がありました。
そのマップは、商品・サービスやその広告、紹介ページを見たときに顧客が考えることやその移り変わり、行動の流れを可視化するものです。研修では、「想定する顧客の思考の移り変わりを枝分かれで表す」とのヒントもあり、進めやすくなりました。
最後の総合演習では、商品宣伝用チラシのためのカンプを作成しました。顧客思考マップと、研修中に学んだレイアウトや色のコントラストなどの知識を活用し、カンプを完成させることができました。講師が「勝利の方程式」と例えた顧客思考マップを活用することで、自己流の限界を一歩抜け出せたと感じました。
業界誌に掲載する広告や自社からのFAX通信の打合せの際、デザイナーや上司に、なぜこの情報を選択しカンプに掲載したのかというバックグラウンドを整理して伝えることができました。それは、研修を通じて学んだノウハウを自分の中で定着させ、より深く理解できたからと考えます。
今後も引き続き、顧客の想いに沿って情報を整理し、効果的なデザインで伝えられるよう、研修の学びを活かしていきたいと思います。
自分が無意識に感じていた感覚や癖が言語化できたことで「壁」との向き合い方を発見