インソース・ビジネスレポート
グローバル・タレント育成のためのフィリピン活用について
1997年、アジア各国を襲った通貨危機は、経済のファンダメンタルズが域内では比較的良好と考えられていた韓国を簡単に飲み込み、国内経済をどん底に突き落とした。
韓国ではこの年の初めから財閥系企業の倒産が相次いでいたが、同年夏にタイをはじめとするアジア諸国が通貨危機に見舞われると、この頃から米国の格付け機関は韓国の国家格付けを断続的に引き下げ始めたのである。そして、11月には株式市場と自国通貨ウォンが暴落し、外貨準備も枯渇していく中、年末にはついに国家破たんの危機に瀕する。
筆者も良く覚えているが、香港支店のディーリングルームにあるロイター端末が韓国銀行 の外貨準備高を日々報じる様子は、さながら韓国という「国家の死」をカウントダウンしているようにしか見えなかった。時期も年の瀬に近かったことや、直前には日本の証券会社が複数破綻していたこともあり、マーケットには異常な緊張感が張りつめていた。このような状況の中で、自分自身の仕事への影響を四六時中考えていたことも、今となっては懐かしい思い出である。
最終的に韓国は、この国家破たんの危機から生還するため、国際通貨基金(IMF)に金融支援を求めた。そして、タイ、インドネシアと同様に、その管理体制下に入ったのである。
IMF管理下の韓国では、現代グループの財閥解体が実行され、銀行融資の引き上げが行われるなど、ただでさえ需要が衰退している中で、さらなる経済状態の悪化を招いた。しかし、この朝鮮戦争以来の国難といわれたIMFによる介入後、韓国は比較的短期間で経済を立ち直らせる。
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