フィリピン英語合宿 参加者(40代女性/教育会社) インタビュー
Q.今回、英語合宿に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
A.参加したいと思った理由は2つあります。
昨今のグローバル化によって、研修(講師)の仕事をしていても、受講生に外国人の方が参加されていたりします。また、研修ご担当者さまから「英語で講義できますか?」といったご要望をいただくことが多くなっていますが、そんな時、「すみません。できません」とお断りすることが、ここ数年で何度かありました。
仕事の幅とチャンスを増やすという意味で「英語ができるようになりたい」と思ったのが1つめの理由です
2つめは、人材開発の仕事をしている中で新しい知識を増やすために、海外から先生がいらっしゃるカンファレンスやセミナーに参加させていただくことがあります。これまでは、通訳がないと直接コミュニケーションが取れないことが多く、いつも悔しい思いをしていました。
英語のヒアリングやスピーキングができるようになると、より最新の情報やスキルを得ることが簡単になると思ったのと、「直接、先生に色々とお伺いしたい」。そんな気持ちがありました。
Q.これまで、英語に触れる機会などはありましたか?
A.学生時代に英語を少し学んでいましたが、社会人になってからはブランクがあります。ただ、私はコーチングやファシリテーションの講師をやっているため、その領域の海外の文献を読んでおり、「読む」という点では、英語に触れる機会がありました。また、講師としてスキルアップをするために、海外のトレーナーがいらっしゃるワークショップにも参加していましたので、英語に少しずつ触れ続けていたかと思います。
ただ、改めて勉強する機会というのはありませんでした。
Q.参加にあたって準備などはされていましたか?
A.留学前に急いでTOEICを受けました。「全然英語が聞き取れない」という課題が分かりました。「これから英語モードになるんだぞ!」と、モチベーションを上げることにもつながったと思います。
Q.留学のスケジュールについて質問です。初日はどのような感じでしたか?
A.学校には行きませんでした。滞在するテラスハウスでのオリエンテーションで、シェアハウスでの過ごし方や、簡単なルールを教えていただきました。
Q.シェアハウスはいかがでしたか?
A.すごく快適でした。部屋それぞれにお風呂もトイレもついていますし、清潔で綺麗でした。ベッドと机があって、勉強するための最低限の設備をそろえているという感じの部屋でしたが、エアコンもついていました。洗濯もランドリーボックスに置いておくと、きちんと畳まれて戻ってきました。
(弊社と提携する)A社のホームページにも外観が載っていると思います。部屋が6室程度あり、豪邸といった感じです。このシェアハウスは、政治家や芸能人、外国のお金持ちの方たちが滞在するエリアに建っているため、治安が良いんです。セキュリティもしっかりしていて、エリアの入り口には警察官がいて、出入りする人をチェックしています。
滞在するシェアハウスから学校まで車で2~3分で、歩いても10分程度ですが、車での送迎がついてました。
Q.食事に関してはいかがでしたか?
A.1Fに食事ができるところがありました。シェアハウスの他に、コンドミニアムやホテルに滞在する人たちもいるため、朝と夜のご飯は、そこでみんな一緒に食べました。食事の内容はフィリピン料理でした。料理もすごく美味しかったです。
Q.学校としても、環境面に配慮してますね。そこで変なストレスや環境面で負荷をかけさせないように、と気を配っているのですね。
A.すごく気を遣っていただきました。滞在中は「シェアハウスでの暮らしは大丈夫?」「何か困っていることはないか?」と、先生方もケアしてくださいました。
Q.ホテル、シェアハウス、コンドミニアムの中から選べるんですよね。事前にすべての部屋の案内や、コンドミニアムやホテルだと食事の際に移動があること、また金額も全部お知らせした上で、最後は受講者の方にお選びいただくという形ですね。
A.すごくきめ細やかに対応いただきました。
何の問題もなかったです。
Q.アメリカやカナダなど欧米のいわゆるホームステイでは、現地の方の家に泊まって家族と一緒に過ごして、学校ではグループレッスンやディスカッションという形が主体ですが、このあとお伺いするマンツーマンレッスンというのは、フィリピンでの英語のレッスンならではですよね。
A.そうですね。英語合宿では、とことん先生と英語で会話しました。欧米のグループレッスンとは会話量が全く違うと思います。楽しかったし、快適でした。
Q.授業は、翌日から始まったと思いますが、いかがでしたか?
A.最初の日は午前中に、先生からのオリエンテーションがありました。午後からはその時点での能力を計るテストを行いました。TOEICのようなテストとライティング、スピーキングのテストがありました。そのレベルに合わせて、カリキュラムを自分のレベルに合わせて詳細に組み替えていただきました。
Q.1日のスケジュールはどのような感じでしたか?
A.スケジュールが大きく3つに分かれていました。午前中、午後の1時半~3時半、3時半~5時半です。この3つのパート毎に先生が変わります。
1日3人の先生に学べるという形ですね。そして、さらに1週間毎にも、先生が変わるので、色んな先生と話すことができました。
また、マンツーマンレッスンでは、一人ひとりオーダーメイドのカリキュラムで行うので、話したいトピックや強化したい分野を伝えると、それにマッチしたカリキュラムを提供してもらえます。他の生徒の方は、リクエストして途中からカリキュラムを変えていました。例えば、8月に海外でプレゼンテーションをする機会がある方は、そのプレゼンの練習と資料を作りたい、ということで、アレンジしてもらっていました。それに加えて、その分野に強い先生もアサインしてくれます。ビジネスに強い先生や、文化に強い先生、経済に強い先生など、特色に合わせてマッチングしてくださいました。
もし、先生と合わないことがあれば、リクエストしたら変更してもらえますし、先生の教え方でも、自分が話す時間を長くしてほしい、ということなど細かく対応していただけます。
基本的に学校では英語しか話してはいけませんが、校長先生との面談は日本語でOKでした。英語を全く話せない、という状態で来ている方は日本語でカウンセリングを受けていました。そういった仕組みも安心だなと思いました。
また、フィリピンで過ごす時間を自分にとって最良のものにするためには、自分からどんどんリクエストしないといけないということがよく分かりました。そういう意味でもトレーニングになりました。「OK,OK」とだけ言っても、何も変わりません。何がOKか、を明確に伝えるというのが、英語だけのトレーニングじゃないと感じました。主張をする、意見を伝えるといった意思表示のトレーニングもできたと思います。
Q.先生が交代する時の引き継ぎはいかがでしたか?
A.今日はどんな授業を受けてどういうことをやったかを先生は細かく全部メモをされています。そのカルテで引き継ぎされていたようです。
Q.Sさんの具体的なカリキュラムを教えてください。
A.「あなたは何が目的で今回英語を学ぶのか」とか「どんなことを強化したいか」をまず、事前のインタビューで聞かれました。私の場合、第一に「まず話すこと」。「たくさん話して、英語を話せるようになりたいこと」、「リスニングを強化したい」ということをリクエストさせていただきました。話すテーマについても要望を言えるため、「人材開発(human resources development)」の領域をリクエストしました。そして、そのテーマでカリキュラムを組んでいただきました。
Q.リクエストした「人材開発(human resources development)」のテーマでは具体的に何を話しましたか?
A.教材の中に、リーダーシップの項目がありました。テキストに、リーダーシップに関する記事があって、それに対して先生とディスカッションします。また、「リーダーシップについて、あなたの意見を聞かせてください」、「あなたの今までの経験の中で、リーダーシップを発揮したのはどういう時ですか?」など、自分の経験を先生に話したりもしました。自分の頭で考えて、英語に訳してみるとすごく大変でした。でもすごく勉強になりました。
最初の頃は大変でした。「リーダーシップとは、あなたにとってどういう意味?」だとか「定義は何?」など、一般的なことではなく、自分の考え方を常に問われました。英語だとシンプルにしか言えないため、ダイレクトに「こうだ」と言えるクセがつきました。意見をまとめるためのロジカシンキングが語学留学によって身につきました。
Q.4週間弱滞在された中で、心境の変化などありましたか?
A.私は参加するまで英語がトラウマで、劣等感でいっぱいでした。しかし、参加するとなるとコミュニケーションを取らないといけません。最初は「単語も文法も分からない。文章にならない」という状態でしたが、先生がすごく丁寧に教えてくださるなかで、「先生とコミュニケーションが取りたい」という気持ちが湧いてきました。この「目の前にいる人とつながりたい」という気持ちと、「私のことを理解して欲しいし、先生のことをちゃんと理解したい」という気持ちのおかげで、苦手意識はなくなりました。
フィリピンの先生は本当に気さくで、すごくユーモラスな方たちが多いため、「すごく楽しい」というのが最初からインプットされていたと思います。
Q.朝から夕方まで授業がみっちりで、長くて辛いということはなかったですか?
A.あっという間に過ぎました。午前中は、記事を読んでの意見交換やリスニングの練習など、教材を使った授業が3時間ありました。私の場合、午後の授業は、文法のレッスンとスピーチで、授業の仕方も先生も変わるため、集中力を切らさず、飽きずに受講できました。1時間おきに10分間程度の休憩がありますが、予習しておかないといけないとか、分からない単語を調べておかなきゃいけない、という感じでした。予習しなくても怒られたりしなかったのですが、予習しておくと、次のレッスンがもっと楽しくなりますし。すごく前のめりに受けていました。
Q.個人で来られている方と企業から派遣されている方のどちらが多かったですか?
A.何カ月後かに海外赴任をするという企業から派遣された方たちが多かったです。企業のマネジメントクラスの方たちもいらっしゃったので、そういう方と話をするのも刺激になりました。
Q.休日は遊びに出かけたりされました?
A.日曜日が休みでした。学校の先生と一緒にマニラに観光に行ったりなど、フィリピンを案内してもらいました。
Q.参加前後の変化をお聞かせください。
A.帰ってきたばかりの頃は、英語で話すことに慣れているので、すぐ日常生活に英語が出てしまいました。「あ、私、意外と英語ができるようになっているんだ」と感じました。
また、英語で話すことに対して、抵抗がなくなりました。「へたくそだけど、まぁいいや。言っちゃえ」と思えるようになったのは、大きかったです。
今後も英語の音楽や英語のラジオなどを聞いたり、英語のテレビを字幕なしで観たりして、英語に触れ続けたいと思いました。
Q.そこは単純にTOEICなどの点数には現れない部分ですよね。
A.そうですね。英語を話したいし、フィリピンの先生とも仲良くなりたいと思いました。また、もっと様々な国へ行っていろんなことを知りたいという気持ちになれたのはとても良かったです。旅行ともまた違う感覚です。生活してみると、その国のリズムや文化にも触れられるので、好奇心も刺激されます。視野も広がって、英語を使うことが当たり前という感覚が自然に身体に入ってくる感じがします。
あと、マンツーマンの授業で逃げられないというのが大きかったですね。私はグループレッスンよりマンツーマンの方が良かったんです。下手な英語を話すところを聞かれたくありませんでしたので。
マンツーマンだと気にならないから、「なんか通じる」「できる」という成功体験がどんどん積まれて、英語への抵抗感が払しょくされました。
Q.グループレッスンだと周りも気になりますが、授業の難易度が上がりますよね。本当に言葉を選ばないといけない気にもなりますし。
A.そうですね。ある程度英語ができるようになって、人とディスカッションができるレベルになると、グループディスカッションは意義があるのかもしれません。
Q.このフィリピン英語合宿を人に薦めていらっしゃるということですが、どういう風に紹介していますか?
A.先生がすごくフレンドリーだということと、クオリティが高いということです。特にA社の先生は、学歴も高くて、様々な教育を受けている先生です。なかには海外でのビジネス経験がある先生もいらっしゃいます。発音もきれいで、アメリカ英語とイギリス英語の違いなども、丁寧に教えてくださる点を薦めていますね。
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