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エーアイベーシックレベル2~レベル2は「掃除用ロボット」

目次

AIのレベル2

今回はAIのレベル2についてお話します。

レベル2は「掃除用ロボット」です。少し前にヒットして、職場や家庭で使っている方も多いのではないでしょうか。人のいない間に職場や家庭を綺麗にしてくれるとても便利なロボットです。国内外、様々なメーカーが販売しており、性能の違いも多々ありますが、掃除する部屋の多様な環境に合わせて、多くのパターンで対応することができます。

ベースとなる仕組みとしては「もし〇〇なら、××する」というような条件分岐になりますが、そもそものこのパターンや分岐が多いものや、その入力や出力が多岐にわたるものが該当します。古くは診断などに使われていたエキスパートシステムなども該当します。

判断をする際に必要な情報と判断する為の条件をルール化することができれば、掃除や診断だけでなく様々なことに対して人間の代わりに意思決定ができそうですよね。しかし、ご存知の通り、まだそのような人工知能は実現されていません。

現在でも達成出来ていない理由は、膨大なルールの記述の手間や、そもそもルール化することができない条件があったり、また仮にできたとしても、それらを全て考慮して回答するのに必要な機械の演算回路のスペックの問題などがありました。

掃除ロボットの開発と人工知能の導入

掃除ロボットに関しては、国外メーカーと国内メーカーの開発の違いという点でも見てみると面白いです。人工知能の開発において、その精度は無視することのできない話ですが、その精度に求める基準で大きな違いが出ました。

国外メーカーでは、「家具などに誤ってぶつかっても、部屋の隅など掃除ができなくても、おおまかに掃除できればOK」として、いち早く製品を実現化しました。しかし、国内メーカーでは、「家具を傷つけないように、ぶつかって、何か載せているものが落ちないように、隅々まで綺麗できるように掃除する」とした為、製品の実現化には時間が掛かってしまいました。

どちらかが良い、悪いという話ではありませんが、人工知能の導入という点でも同じことが起きているのではないかと感じております。こと人工知能の導入という点に関して言えば、もちろんやみくもに人工知能の導入をすべきだとは思いませんが、初めから完璧な精度の人工知能の導入をいつまでも待つよりも、ある程度の精度のものでも使っていき、改善して育てていくような導入が良いのではないでしょうか。

また、人工知能などのシステムを既存の業務や商品に当てはめるのではなく、既存の業務や商品を人工知能に合わせていく視点も重要かと思います。

掃除ロボットで言えば、段差を乗り越える掃除ロボットや、狭いところも通れる掃除ロボットを考えるのではなく、部屋の段差を無くしたり、掃除ロボットの通れる家具を買うようなイメージです。

人工知能をうまく活用して、少しづつでも日々の面倒なことが解決していったら良いですね。

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