傘下の横浜ベイスターズが日本一に輝いたDeNA、今後のスポーツM&Aの行方は?

2025年2月14日

傘下の横浜ベイスターズが日本一に輝いたDeNA、今後のスポーツM&Aの行方は?

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>傘下のプロ野球チーム 横浜DeNAベイスターズが日本一を達成した。DeNAはプロスポーツチームのM&Aに積極的で、ベイスターズの他にもプロバスケットボールの川崎ブレイブサンダースやプロサッカーのSC相模原を買収している。同社は今年、新たなプロスポーツに参入するのか?


新規参入よりもバスケ、サッカーの黒字化を優先

南場智子会長は「ベイスターズを黒字化させて経営基盤が強固になった後に、バスケやサッカーのチームを傘下に入れた。両チームの黒字化が先で、(プロスポーツの)数を広げるよりも、一つ一つ丁寧にやっていきたい」と述べ、当面は新規参入よりも保有するプロスポーツチームの収益力向上を優先する方針だ。日本記者クラブでの会見で、M&A Onlineの質問に答えた。

両チームの黒字化について南場会長は「スポーツによってやり方は同じではないが、プロ野球を通じて培うことができたスポーツチームの運営や経営に関するノウハウをバスケやサッカーにも適用し、試行錯誤しながら成功させていく」と、シナジー(相乗効果)に期待をかけている。

プロスポーツチームを傘下に持つ経営上のメリットとしては「DeNAは主に一般消費者向けのBtoCサービスを展開しており、(消費者に)社名を知っていただける知名度底上げの効果が大きい」とした上で、「社員が心を一つにして応援することで、組織運営にもプラス効果がある」と社内の求心力向上にも一役買っているとの見方を示した。


ベイスターズ買収を手始めにプロスポーツ事業へ参入

同社は2012年にTBSホールディングス<9401>から横浜ベイスターズ株の譲渡を受けて「横浜DeNAベイスターズ」としてプロ野球に参入したのを手始めに、M&Aを活用してスポーツ事業へ乗り出している。翌2013年に、廃部となった「エスビー食品陸上競技部」を受け入れて陸上チーム「DeNAランニングクラブ(現DeNAアスレティックスエリート)」を創設した。

2015年には子会社の横浜DeNAベイスターズを通じて、横浜スタジアムをTOB(株式公開買い付け)により子会社化。球団本拠地の買収により球団と球場を一体で運営し、設備投資や事業運営の迅速化を図った。

2018年に東芝グループのTBLSサービス(川崎市)からプロバスケットボールBリーグに所属する川崎ブレイブサンダースの運営を承継。2023年にはJ3リーグ所属の「SC相模原」を運営するスポーツクラブ相模原(相模原市)の株式74.2%を追加取得し、持ち株比率をして93.2%に引き上げ、Jリーグにも本格参入した。


配信元:M&A Online

関連サービス

最新ニュース

人事のお役立ちコンテンツ

下記情報を無料でGET!!

無料セミナー、新作研修、他社事例、公開講座割引、資料プレゼント、研修運営のコツ

メールマガジンのご登録はこちら

登録は左記QRコードから!

※配信予定は、予告なく配信月や研修テーマを変更する場合がございます。ご了承ください。

配信をご希望の方は、個人情報保護の取り扱いをご覧ください。

最新作・ニュース

新卒採用募集中

人事のお役立ちニュース

各種コラム

人材育成関連

  • 人材育成ノウハウ ins-pedia
  • 人事・労務に関する重要語辞典 人事・労務キーワード集
  • 人気のメルマガをWEBでもお届け Insouce Letter
  • インソースアーカイブス
  • 全力Q&A インソースの事業・サービスについてとことん丁寧にご説明します
  • インソース 時代に挑む
  • 全力ケーススタディ 研修テーマ別の各業界・職種向けケース一覧
  • 新入社員研修を成功させる10のポイント
  • 研修受講体験記 研修見聞録
  • 人事担当者30のお悩み

仕事のスキルアップ

  • 上司が唸る書き方シリーズ ビジネス文書作成のポイントと文例集
  • はたらコラム はたらく人への面白記事まとめました
  • クレーム対応の勘所
  • 人事のお役立ちニュース

銀子シリーズ

  • 七十代社員の人生録 銀子の一筆
  • シルバー就業日記 銀子とマチ子
  • 人気研修で川柳 銀子の一句

開催中の無料セミナー

  • WEBinsource
  • 読み物・コラム

    • Gambatte

    • 人事のお役立ちニュース

  • モンシャン