【CS調査日誌⑦】一流百貨店店員が実践する「声かけ」事例
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一流百貨店のスタッフさんに学ぶ、お声かけの技術
覆面調査で訪れたのは、東京都心の百貨店。そこで働くスタッフの方々は、お客さまの購買意欲を高めるプロだった!
わたくしGambatte編集部のインターン生が、調査中にもかかわらず思わず商品を買ってしまいそうになった、
ある3つの「声かけ」の事例をご紹介します。
「気になるものがございましたら、お声がけください」
ウィンドウショッピングしているとき、「買うつもりはないのに、アレもコレもと商品をおすすめされるのはちょっと......」「でも、店員さんにまったく無視されるのは違和感あるかも......」と思う方も多いのではないでしょうか?
私もどちらかと言えば、そう感じるタイプですが、「ぐいぐいおすすめされるわけではないんだ」と安心できるこの声かけで、気軽に店内を見てまわることができました。おかげでじっくり商品を見てまわり、気になる商品を見つけられました!
この声かけのPointは......
●「気軽にじっくり商品を見てもらい、触れてもらうこと」「お客さまの自由」を重視。一方で、ご用があれば対応するという姿勢を伝えて安心感を与えられる
●お客さまの中には、店員のサポートを必要とする人もいれば、ゆっくり見たい人もいる。「お客さまからアプローチする自由」を尊重するこの言葉を使えば、どちらのニーズに対応できる。
「どのような場面でお使いですか?」
リクルートスーツを着た私の姿から、内定者だと想定したらしい、あるバッグ専門店のスタッフさん。
バッグ探しでは、「社会人1~3年目の女性が持つバッグとしてはどうだろうか?」「職場はカジュアルか、きっちりしているか」「年上の先輩社員からの印象はどうか?」という私目線の視点から、商品の魅力を伝えてくれました。
「ただ一人の客としてではなく"この私"個人を見て、おすすめしてくれているんだ!」と、うれしい気持ちになりました。
この声かけのPointは......
●「お客さま目線」から商品を説明することで、お客さまに「実際に使っている自分」を想像させている。
●「お客さまの一人」ではなく、「一個人」として対応することで、親身になっている印象を与えることができる。
「お客さまでしたら......」
とある化粧品専門店のスタッフさんは、「就活中でも使えそうなアイメイクができる化粧品を探している」という私の要望に「お客さまの雰囲気でしたら、こちらが合うと思います」と、独自の化粧品の組み合わせを考えてくれました。そうしておすすめしていただいた商品には、どこか「オーダーメイド」のような特別感を感じることができました!
また、「就活ではブラウン系のメイクが王道ですが、肌になじむオレンジ系もいいですよ。」と、メイクのプロならではの視点を教えてもらい、「こんなメイク方法もあるんだ!」という、良い驚きも得ることができました。
この声かけのPointは......
●「お客さまの環境や雰囲気」に合った商品やサービスを提案すると、一人ひとりに「特別感」を与えることができる。
●お客さまにとって「盲点」であるようなマメ知識を含めた提案が、「また来店して相談したい!」というリピート利用の増加につながる。
編集部あとがき
昨年2017年の12月から、計4回にわたり、
大学3年生向けの職場体験(インターンシップ)を、Gambatte編集部で実施しました。
フィールドワークに出て、感じたことを記事に書いていただいたのですが、
学生さんのハツラツとしたパワーに、私たち編集部も元気をもらいました!
フィールドワークに出かけた百貨店さんにせめてものお返しにと、
毎回、地下でランチ用のお弁当を買って、
みんなでわいわい話しながら、おいしくいただきました。
ありがとうございました 〈 Gambatte編集部より 〉