「組織に役立つ」新人とは?
■「できる」人とは?
新人は誰しも「できる人になりたい!」と思っています。
しかし、「できる」とは何なのか、実はあまり分かっていません。
「できる」ようになるための具体的な行動や態度が分からず、的外れなことや上司の意図に沿わないことに力を注いでしまい、注意されることもしばしばです。
■「できる」ではなく「組織に役立つ」
「できる人」と書きましたが、インソースでは、人を評価する際に「できる」という言葉は使いません。「できる」「できない」の二元論で人を評価すると、そこで部下指導はできなくなってしまうからです。インソースでは「できる」ではなく、「組織に役立つ」という言葉を使います。「組織に役立つ」には、あらゆる方法と種類の役立ち方があります。プロセスを徹底的に評価するインソースならではの表現です。
では、上司が考える「できる=組織に役立つ新人」とはどのような新人なのでしょうか? 新人育成担当者さまを対象とした研修事前アンケートから、新人育成に対するお悩み100件を分析しました。
上司の新人に対するお悩みランキングは以下の通りです。
上司が困る新人のタイプ | ||
---|---|---|
1位 | 何を考えているのか?理解しているのか?分からない | 34票 |
2位 | 自分で考えない、自発的に行動しない | 20票 |
3位 | 新人としての立場をわきまえない | 19表 |
4位 | やる気が伝わらない、やる気がない | 15票 |
5位 | 指示・指導を理解できない | 13票 |
6位 | 社会人の基礎がなってない | 8票 |
7位 | ホウレンソウができない | 5票 |
8位 | 傷つきやすい | 5票 |
合計 | 119票 |
この悩ましい、新人に対するお悩みランキングを反面教師に、上司・先輩の求める新人の行動・態度を挙げました。
ずばり、「できる=組織に役立つ」新人はこんな新人だ!
1.どこまで理解して、どこが分からないかを、上司に伝えられる新人
2.自分で考え、自発的に行動できる新人
3.新人らしい謙虚さがある新人
4.モチベーションを保ち、やる気を周囲に示すことができる新人
5.上司の指示・指導が理解できる新人
6.挨拶、身だしなみなど、ビジネスマナーが身についている新人
7.ホウレンソウがしっかりできている新人
8.ちょっと叱られたくらいでは傷つかない、立ち直りの早い新人
これが上司・先輩が考える「できる新人の8つの法則」、つまり「組織に役立つ新人の要素」です。納得される方、これは求めすぎていると思われる方、まだ足りない!と思われる方、ご感想は様々ではないでしょうか。
しかし、これは上司の一方的な意見でもあります。新人はこれに対してどう思うのでしょうか?
次回は、秋の新入社員フォロー研修にて、上司の考える「できる新人の8つの法則」について新人は何を思うのかをテーマに調査いたします!次回をお楽しみに!