損益計算書の利益は必ずしも資金の増加を意味するものではないため、資金の動きを示す財務諸表がないと黒字倒産に見られるように投資家の判断を誤らせることにもなりかねません。このため、会社の資金の動きを示すキャッシュ・フロー計算書は、貸借対照表及び損益計算書と共に財務諸表の一構成要素となっています。
本セミナーでは、なぜ利益と資金は異なるのかをしっかり把握した上で、簡単な設例を使って実際の資金の動きと各財務諸表の数値の動きを見ていきます。また、会社の資金状況を把握するにはどのようにキャッシュ・フロー計算書を見れば良いのかについても簡単な設例を基に見ていきます。さらには、精算表を使って実際にキャッシュ・フロー計算書を作成していただきます。
本セミナーは、細かなキャッシュ・フロー作成上の諸論点は省いて、できるだけ単純な設例を基にして、キャッシュ・フロー計算書の本質に迫ることを目的としています。また、実際の資金の動きに対して、キャッシュ・フロー計算書及び他の財務諸表(BS,PL)がどのようにこれを反映するかについて見ていきますので、各財務諸表の関係を理解するのにも役立ちます。このため、財務諸表間の関係を理解したい経理部経験の比較的浅い方やキャッシュ・フロー計算書作成の基礎を理解したい作成担当初心者の方及び経理部以外でもキャッシュ・フロー計算書を使って会社の実態(特に資金状況)を把握したいと考える方にとって最適な内容となっております。