2022 年の定時株主総会は、ワクチン接種の進捗等により、前年までよりも新型コロナウイルスの影響が軽減されることが期待されるものの、その見通しは明確ではありません。他方で、各社における株主の関心事項は、新型コロナウイルスの短期的な影響から、新型コロナウイルス問題も踏まえた社会のデジタル化の進展やそれに対応した各社の事業戦略等に軸足が移りつつあり、各社においては、株主・投資家に対して、これらのテーマについてより丁寧な説明が求められる状況となっています。加えて、企業統治改革という側面から見た場合、2022 年の定時株主総会は、2021 年 6 月のコーポレートガバナンス・コードの改訂を踏まえた各社の対応が出揃い、さらに、2022 年4 月には東証の市場再編が予定されている等、大きな変化が続く中で迎えることになります。特に、コーポレートガバナンス・コードの改訂においては、サステナビリティについての取組みについての開示が新たに求められており(補充原則3-1③)、株主総会における想定問答としても、かかるサスティナビリティを巡る課題への取組みについても、各社の状況に応じて、丁寧な説明ができるように準備を行う必要があります。
株主は、このような状況下において、各社の経営戦略や企業が直面するリスクへの対応方針について、経営陣から直接話を聞きたいと考え、総会場に足を運びます。本セミナーでは、各社が 2022 年定時株主総会の準備を進めるにあたり、新たに準備しておくべきものはないか、同じ質問であっても、従来と同様の回答を継続することで良いのかといった検討を踏まえ、こうした状況に即応した想定質問の作成と回答のポイントを具体的に解説いたします。
(セミナーのポイント)
① 本セミナー開催時点での最新の問題意識に基づく想定質問とその回答例を提示します。
② 想定の前提となる株主の問題意識やその背景となる法制度、制度改正の動向、客観状況を具体的に解説します。
③ 回答のあり方について、説明義務、円滑な総会運営、各社のディスクロージャーポリシー等を踏まえ、各社の状況によって対応が分かれる場合には、複数例を示し、ポイントを解説します。
④ 株主総会当日までの具体的な準備についても解説いたします。