連結納税制度を採用している企業グループの税効果会計では、グループ全体の企業分類を考慮して連結納税会社及び連結納税主体の企業分類を決定する必要があり、スケジューリングについても自社の課税所得だけでなく、他社の課税所得を含めて回収可能額を計算する必要があります。また、損益通算や繰越欠損金の切り捨て等の取扱いのある法人税と単体納税と同じ取扱いとなる住民税及び事業税では、回収可能額の計算方法が異なるため、税種類ごとに回収可能額の計算を行うこととなります。さらに、新たな連結子法人が連結納税へ加入する場合や既存の連結子法人が連結納税から離脱する場合は、連結納税グループの企業分類やスケジューリングへ影響が生じるため、繰延税金資産の回収可能性の見直しが必要となります。なお、連結財務諸表では連結納税グループの企業分類やスケジューリングを見直すことにより、個別財務諸表で計上された繰延税金資産の回収可能額の見直しを行う必要があります。
このように連結納税を採用している場合の繰延税金資産の計算方法は、単体納税と比較してより複雑なものとなっています。本講座では、税効果会計に係る連結納税制度の取扱いと単体納税の税効果会計との違いを含めて、連結納税の税効果会計の実務を幅広く学べる講座となっています。是非この機会にご受講下さい。
(セミナーのポイント)
- ① 専門的な連結納税の税効果会計の基本的な理論と実務を半日で簡単に分かりやすく解説するセミナーです。
- ② 連結納税における繰延税金資産の回収可能性の検討実務について、企業分類及びスケジューリング、住民税及び事業税を含めたケーススタディにより実務に即して解説します。
- ③ 連結財務諸表における繰延税金資産の回収可能性の見直しの実務について、企業分類及びスケジューリングを含めたケーススタディにより実務に即して解説します。
- ④ 連結納税に加入又は連結納税から離脱した場合の企業分類及びスケジューリングを含めた繰延税金資産の回収可能性の見直しをケーススタディにより実務に即して解説します。