2017年の通常国会で成立した金融商品取引法改正法は、一定の場合において上場企業に未公表の重要な情報の公表を義務づける「フェア・ディスクロージャー・ルール」(以下「FD ルール」といいます)の創設を、その主な内容の 1 つとし ています。
FDルールは、上場企業の日常的な活動に広く影響を及ぼすものといえ、まずは改正後の法律の条文を踏まえた制度の概要を把握することが重要となります。また、特に FD ルールに関しては、制度の詳細は政府令に委任されており、その案については、今秋にも公表されることが予想されるところです。そこで、これらの新たな制度の全容を早期に把握した上で、各社において対応が必要となる事項を洗い出す作業を進めておく必要があると考えられます。
本セミナーでは、FDルールの創設に伴って各社が必要となる実務対応を円滑に進めるため、改正法の内容(政府令案等が公表された場合には、その内容を含みます)はもちろんのこと、インサイダー取引規制との関係、株主・投資家との対話に与える影響等についても明らかにした上で、各社において対応が必要となり得る事項を整理し、それぞれの検討の際の方向性についても、ポイントとなる点を明らかにしつつ解説を加えるものです。