アジア等の新興国に進出する企業が忘れてはならないのが、現地における贈賄関連の法務リスク管理です。近年、外国公務員等への贈賄行為について、海外当局が国境を越え、外国企業を摘発する「外国公務員贈賄規制」は厳格化傾向にあり、新興国を中心に海外事業展開を進める日本企業にとっても、大きなリスク要因となっています。万一、そのリスクが現実化した際には、企業が被る代償は極めて大きく、企業自体の存亡さえ脅かしかねないものとなります。外国公務員等贈賄規制においては、その規制の対象・仕組・基本的な発想において、国内の贈賄とは異なる面がありますので、その内容を正しく把握した上で、適確な対策を講じる必要があります。
本講義では、主要各国の外国公務員等贈賄規制のポイントを解説した上で、具体的な事例等を踏まえて、適確な防止体制の構築方法と、万一有事に至った場合の対応を分かりやすく解説します。