昨年 10 月、大手広告代理店における新入社員の過労自殺が労災認定を受けた旨の報道がなされ、その後法人としての同社と当時の上司が書類送検となり同社社長が引責辞任するに至りました。この問題に後押しされる形となり、「働き方改革」の一環として政府が推し進めてきた長時間労働、及び、過労死等への施策にも拍車がかかり、今年 1月には「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」が発出されました。本ガイドラインは、労働時間の概念についてより踏み込んで言及するとともに、多くの企業で行われている労働時間の自己申告制について警鐘を鳴らすものであり、実務への影響は甚大です。本セミナーでは、本ガイドラインを分かり易く紐解くとともに、労働時間の適正把握に関し企業が押さえておくべきリスクとその対応策について、裁判実務をふまえ詳しく解説いたします。