企業活動のグローバル化や事業拡大に伴い、企業を取り巻くリスクは多様化・複雑化しつつあります。新興国等の事業環境を踏まえた贈収賄規制や各種輸出入規制等への現実的な対応は、多くの企業にとって喫緊の課題となっています。
その一方、各国規制当局等のコンプライアンスプログラムに対する体制整備が進められておらず、リスクを未然に予防・発見できない、あるいは、リスク発現時の不適切な対応で被害を増大化させてしまう事例が散見されます。特に、グローバルの各拠点を対象とする内部通報制度の導入・運用においては、多くの日本企業が悩みを抱えています。
本セミナーでは、検事としての捜査・公判経験を持ち、法務省刑事局総務課における危機管理やマスコミ対応、そして多くの企業不正・不祥事案件の対応・解決に携わってきた早川弁護士と、中国・ASEAN を中心に多くの企業の法務・コンプライアンスリスクの体制整備・運用支援に携わってきた KPMG のリスクコンサルタントの水戸氏が、グローバル内部通報制度の導入・運用を切り口に、企業が検討すべき課題やその解決に向けた考え方について解説します。