ここ数年、日本は未曾有の M&A ブームの中にあり、新聞報道等では、連日のように統合案件や買収案件の話題が紙面を騒がせている。
豊富な買収資金を有する投資ファンドの活発な活動や事業会社による積極的な業界再編というビジネス環境に加え、近時の M&A 関係の法規制の整備・緩和によって、M&A ブームにますますの拍車がかかったと言えよう。
一方で、クロスボーダーなM&A のみならず国内 M&A 案件においても M&A 取引を巡ってトラブルに発生するケースも多く、法廷闘争に持ち込まれる事例も少なくはない。そのような現状に鑑み、M&A の基礎を今一度見直し、M&A についての知識を取得することは、ディールを円滑かつ自社に有利な条件で進めることに資するのみならず、M&A 取引を巡る無用な紛争を避ける意味でも非常に重要である。
そこで、本セミナーでは、監査・法務部門の担当者向けに、M&A の成立要因等の基本的事項や各種スキームを整理した上、M&A 案件におけるスキーム組成の留意点、M&A 案件の流れと各段階における留意点について説明する。