「緊張」はしてもいい? ~内気な人が一人前の営業職になる10の考え方(7)
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実はできる営業の先輩でも緊張している
訪問は緊張するものです。特に、初めてお会いするお客さまのときは、どんな方か全然分からないこともあり、余計に緊張するものです。
しかし、自分より慣れているはずの「できる」先輩も同じで、実は緊張していないように見えるだけである場合も多いようです。
ベテラン講師でも緊張している!
あるベテラン講師が、登壇する日の朝、こう話してくれました。
「あ~、緊張します~。緊張して、朝からお腹が痛いんですよ」
この方は年間に100回以上登壇している講師です。講義はテンポが良くて分かりやすく、受講者をぐいぐい引っ張っていくスタイルがとても人気です。得意な研修では、常に満足度90%以上のアンケート評価を得ています。そんな講師が、何度も登壇経験のあるテーマでも、毎回緊張するそうです。
その講師はこうも話していました。「むしろ緊張しなかったらおしまいだと思っています。むしろ、あえて緊張するようにしているというのもあります」
緊張はむしろ大事なことなのです。
「緊張」はしてもいい
どうして緊張するかというと、「サービスの魅力をしっかり伝えたい」、「お客さまの悩みを一緒に解決したい」など「もっと良くしたい」という強い気持ちがあるからなのです。
残念ながら、どうしても緊張するのが人間ですので、緊張の後ろにある気持ちをいかに伝えるかを考えて商談に臨むとよいでしょう。緊張してきれいに話ができなくても、「もっと良くしたい」という気持ちが伝わる方が、ただきれいに話ができるよりも、ずっとお客さまの印象が良いようです。
少しでも緊張するのを回避するには、「大きな声で挨拶」「まず相手をほめる」など先手を取って、話を進めることをお勧めします。