リスク管理は上司の仕事
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上司は現場の仕事を体感し、情報収集し、リスク管理を考える
上司の仕事は、部下や周囲の人を動かすことですが、「リスク管理」は、絶対に自分でやらなければいけない仕事です。部下に仕事を任せ、結果を確認するのは業務上当然です。ただし、自分でも1回は実施してみることが重要です。
管理職には経験、責任、さまざまな情報があります。それらを踏まえて、どういう状況下でミスを犯しやすくて、どのような状態になったら、業務が完遂されたかを自分で理解して初めて指示します。ただ、自分で1回もやったことがなく、また、見たことがなければ、それがわかりません。
上司の動きで部下の動きが変わる!
ある大企業で営業部門から管理部門のトップになった方から聞いたお話です。管理業務に不慣れであることを自覚し、またちょっと不安になり、キャビネットの施錠という最も基礎的な事を自ら確認したそうです。
「月曜日の朝早く出社し、キャビネットが施錠されているかどうか全館チェックしたんですよね。そうすると、やっぱり、開いているキャビネットがあるわけですよ。当然ながら、全管理職を集めて、こってり油を絞りました。」
それ以降、キャビネット施錠に関する問題は起きていないそうです。理由は
専務が朝早く来て、閉まっているかチェックするかもしれないとなれば、
取締役は確認しますよね。
取締役がやれば、部長は嫌でも確認しますよね。
さらに、部長がやれば課長もやりますよね。
課長がやれば係長もやります。
係長がやれば主任もやります。
主任がやれば若手もやります。
結局上の立場の人間がちゃんとやるかどうかで、部下の動きも全然違ってきます。