東日本大震災での気付き
昨今、大規模な地震・津波、新型インフルエンザ、テロといった想定外の天災・人災により事業継続が困難になるケースがあります。確かに、従来から、地震国日本として防災計画・防災訓練はされていましたが、今回の大震災で、効率的なしくみだと思われたサプライチェーンも、中小部品メーカーの被災により経済全体に重大な支障を及ぼしました。また、風聞・噂により、事業の継続が困難になるケースさえ日常的になりましたね。
単なる防災計画では限界がある
単なる防災計画ではこのようなサプライチェーンの支障や風聞といったリスクへの対応には限界があると、皆が実感した出来事だったと思います。そこで、事業継続を困難にする危機的状況への対応として、「事業継続計画」(BCP :Business Continuity Planning)の作成・見直しに注目が集まっています。
公開講座(セミナー)、開催中!
そんな背景を踏まえ、今回は皆様に、「事業継続計画(BCP)の作り方」をお伝えいたします。この作り方は、【公開講座】(※講師派遣型も可)の以下の研修でお伝えしているものですので、ご興味をお持ちいただいた皆様がいらっしゃいましたら、ぜひご参加いただきたいと思います。
◇事業継続計画(BCP)作成研修 ~基本編(1日間)事業継続計画(BCP)作成で大切な4つのポイント
それでは、「事業継続計画(BCP)の作り方」に参ります。作成の際、注目するべきは、事業継続計画(BCP)を作る際に、「そもそも何を重視したら良いのか?」というポイントです。ここを、インソースでは以下の4つを選びました。
- 優先的に復旧すべき「重要な業務」は何か?
- 設定された「目標復旧レベル」までの業務再開の目標時間(=「目標復旧時間」RTO:Recovery Time Objective)はどの程度か?
- 残存する企業のリソースで業務再開の制約になりかねない重要な要素(ボトルネック)は何か?
- ボトルネックに対処するためにあらかじめ準備された必要な対策は何か?
以上4点に注目し、事業継続計画(BCP)の作成方法をお伝えいたします。作成の流れは以下の5項目です。それぞれの内容について、次のページよりご説明していきます
【事業継続計画作成の流れ】