当社はかねてから障がいのある方の待遇や施設の環境に対して課題意識を持っており、福祉団体の売上向上策を模索してまいりました。そしてより多くの企業・人々が商品を購入できる仕組みとして、2021年10月に福祉団体の商品を集めたECサイト「mon champ(モンシャン)」を開設しました。「mon champ(モンシャン)」で発生した収益は、製造元の福祉団体へ還元し、工賃向上や環境整備にお役立ていただいています。2022年3月現在、3団体の商品を販売しています。持続的な売上を確保するためには、購入者さまから信頼される商品でなくてはなりません。そのため、企業の贈り物としても活用できるパッケージデザインや品質改善を共に実施しています。今後は福祉団体の商品が売れるための支援も検討しており、商品のラインナップ拡充を目指します。
今後の展望として、この「mon champ(モンシャン)」を当社の3万社以上の取引先に対して展開してまいります。企業活動で使用する贈答品や社内イベントの賞品、集合研修を行った際の休憩時のお菓子、お中元やお歳暮、従業員家族へのギフト利用など、さまざまな場面でこれらの福祉団体の商品を活用してもらい、福祉団体の商品の認知度向上に貢献してまいります。
障がいのある方の賃金時給200円の現状
日本には現在17,198※の就労支援事業所の施設があり、そのうち13,441※の福祉団体は「就労継続支援B型事業所」となります。このB型事業所では、一般企業での雇用が困難な障がいのある方を対象に、能力向上訓練を行われています。A型事業所では障がいのある方と雇用契約を締結し、最低賃金以上の給料が支払われます。その一方で、B型事業所では作業した分の工賃しか支払われません。令和2年度の平均工賃(賃金)は、B型事業所が月額15,776円、時給額は222円※です。
※参考:厚生労働省「令和2年度工賃(賃金)の実績について」
(社会福祉法人しいの木会さまより)
私たちは障がい者が街で暮らすことを応援しています。このことを理念に、障がい者専用の施設ができることではなく、同じ施設を障がい者も使えるシステムにしてもらえることを願っています。そのために必要な使い分けやサポートシステムなどの知恵が蓄積されて、誰にとっても程よくすみやすい街になることを応援しています。
しいの木会が運営するシーモックでは、創業から変わらぬレシピで添加物を入れない、やさしく素朴で温かみのあるお菓子を作ってます。普段は市内小学校のPTAバザーやイベント等で販売させて頂き地域の人に信頼していただいています。シーモック作業所他、道の駅「あずの里」や国分寺台タカヨシ等でも販売をしています。
(一般社団法人AOHさまより)
「ショコラボ」にはいくつかの想いが込められています。ショコラ+ラボラトリー(工房)、健常者と障がい者のコラボレーション、プロフェッショナルと障がい者のコラボレーション。これらの想いを「ショコラボ」という名前に込めています。
ショコラボで作り出されるスイーツはすべて手作業です。機械生産ではないから、作り手一人一人の個性が出ます。「食べて体にやさしい」「買って心にやさしい」「職場見学してワクワクする」「作って地球にやさしい」スイーツで夢と笑顔をお届けしたいと思います。
(一般社団法人ビーンズさまより)
ソーシャルグッドロースターズは、障がいのあるバリスタや焙煎士が活躍するロースタリーカフェ併設の福祉施設です。私たちはLeave No One Behind ( 誰一人、取り残さない ) というビジョンを掲げ、一杯のコーヒーを通じて、人と人がお互いに違いを認め合い対等に生きていくことの価値を伝えていきたいと考えています。多様性を認めるこの焙煎所から生み出されたコーヒーが、手に取って頂いたお客様の美味しさや喜びにつながり、そこで生まれた利益が生産者や社会に還元されていく。「価値の転換」と「良いことの循環」を生み出していくことをソーシャルグッドロースターズは目指しています。
私たちは非営利組織なので、利益を必要としていません。コーヒーの原料となる生豆は、すべて信頼できる生産者コミュニティーから購入し、フェアトレードの考えのもとで、生産者の生活向上に役立てることができるように、その利益は現地の学校や病院建設などの費用に充てられています。気持ちはあってもなかなかできない社会貢献に、一杯のコーヒーから気軽に参加することができます。
(株式会社縁の木さまより)
縁の木設立のきっかけは、代表の次男が「知的障害を伴う自閉症」と診断を受けた同時期にお母さまが脳内出血で急死し、「親亡き後の知的障害者の働ける場所」を作りたいと考えたことでした。
知的障害者が強みとして持っている傾向がある、繰り返しの作業の正確性、イレギュラーを嫌う性質、突出した記憶力など、彼らがそれぞれの得意を生かして職業を選べる、そんな社会の実現に向けて、代表自身ができることを少しずつ、日々模索しながら店を運営しています。縁の木の珈琲は小さな焙煎機で少しずつ焙煎を行うため、いつも新鮮で、小さな単位でもオリジナルブレンドを作成可能です。生産地も無農薬有機栽培や、内戦・災害からの復興など、珈琲豆の適正価格での仕入れが支援につながる地域を選び、豆の品質とフェアトレードを両立しています。
東京蔵前の問屋街に店を構える小さな自家焙煎店縁の木。
一度に400gずつしか焙煎できない小さなロースターを使って、お好みの豆をご注文ごとに焼き上げています。店舗では障害のある方たちの施設外就労訓練を受け入れながら、共にできる仕事を模索し、日々楽しく焙煎しています。
2024 SUMMER
vol.14は「アセスメント」がテーマです。 人的資本経営の注目により「人」の価値を引き出すことが重視されるようになりました。 客観的に評価・分析することができるアセスメントを活用することで多様な人材が活躍できる人事戦略に役立てることができます。 本誌では、採用、管理職育成など様々な場面でのアセスメント活用方法についてご紹介しております。
2024 SPRING
vol.13は「リスキング」がテーマです。 ビジネスパーソンへの教育で今注目されている「リスキング」。 激動の時代に対応するためにも、組織が理想とするリスキングを確立させていくことが求められます。 本誌では、組織、個人、人事・研修担当それぞれがリスキングをどのように捉えているのか、アンケート調査などから浮彫にしていきます。
2023 AUTUMN
Vol.12は「中堅・成長企業でのDXの進め方」がテーマです。 他社リソースを上手に活用するために身につけたい「要求定義と要件定義」を解説しました。 2人の「プロの目」によるDXの取組みへのヒントに加え、身近なアプリではじめるDXを活用事例とともに紹介します。 DXお悩みQ&Aでは、中小・成長企業特有の事例を取り上げました。DXをはじめるなら「今」です。
2023 SPRING
vol.4の続刊であるVol.11は「DX革命の実践」がテーマです。 本誌の前半ではDXの課題を4段階に整理し、各段階の解決策である研修プランを掲載しています。 後半では弊社が研修を通じてDXを支援した、各企業様の事例と成果を紹介しています。自社のDX実践に際して、何がしかの気づきを得られる内容となっています。
2023 WINTER
vol.10は近年注目が高まっている「人的資本経営」がテーマです。 企業に対して非財務情報の開示が求められる中、具体的な取組み策の検討が急務となっています。 本誌では、お客さまの取組み事例や人的資本の開示項目設定、人事サポートシステムの活用についてご紹介しております。
2022 AUTUMN
Vol.9は「地域に挑戦の連鎖を生み出す」がテーマです。インソースグループのミテモ株式会社では、地場企業と想いを共有する自治体・官公庁の皆様と共に、地域経済を元気にするという難題に挑み、着実な成果をあげてきました。本号ではその豊富なソリューション実績をご紹介します。
2022 SUMMER
Vol.8は、職場で抱える様々な問題に対する「壁の乗り越え方」がテーマです。各年代ごとに抱えるキャリアや仕事への悩み、組織活性化への課題など、職場には立ちはだかる「壁」が数多くあります。そこで本誌では、「壁」の原因が何であるかを捉えて、解決方法についてご紹介しております。
2021 WINTER
vol.7は国際的に注目度が高まる「SDGs」がテーマです。SDGs推進によって企業は「顧客獲得」と「資産向上」という2つのメリットを享受できます。全社員を取り込んだ「社内向けESG」「社外向けESG」によってSDGs経営を実現し、VUCAの時代に勝ち残る方法をお伝えします。
2021 SUMMER
Vol.6は、組織の生産性向上と教育の最適化を実現する「教育DX」がテーマです。弊社が提供している次世代型LMS“Leaf”を軸に、最新のLMSの動向や、Leafを活用して教育DXを実現したお客さまの具体的事例を多数ご紹介しております。
2021 SPRING
Vol.5は、組織の共通言語としての「数字」がテーマです。厳しい環境においても組織が利益を生み出すためには、論理的な意識決定と数字に基づいた業績改善活動が重要です。本誌では、当社取引先さまが実施した経営人財向けの業績管理研修事例や、数字に基づく具体的な業績向上施策についてお伝えしております。
2020 WINTER
Vol.04はDX推進のための効果的な手法がテーマです。DXは喫緊の経営課題である一方、IT人材不足や高いシステム導入コストにより実現が難しいと捉えられがちです。そこで本誌では、今いる人材で低コストに推進するDXについてご紹介しております。
2020 AUTUMN
Vol.03は今求められる営業戦略がテーマです。コロナ禍により営業を取り巻く環境が大きく変化している中、今こそ営業を変革するチャンスです。データやITを活用した「営業DX」を実践するなど、営業戦略を転換することが業績回復のカギとなります。
2020 SUMMER
Vol.02は、組織の新たな未来を描いて実現に導く「リーダー」がテーマです。アフターコロナ・ウィズコロナ時代、組織が生き残るためには、環境変化への即応や最適化が急務となっています。特に主体的に判断し、行動できる強いリーダーの存在こそ、危機を突破する力になります。
2020 SPRING
Vol.1は、「個」を見る人材育成がテーマです。イマドキ世代の育て方に悩みをもつ組織が多くあります。全員一律ではなく、個人の特性を見極めた教育により、能力を引き出し、生産性を高めることができます。また、適正に合わせたIT教育により、組織内部の人材でDXを実現することも可能です。
E(環境)
S(社会)
事業を通じた社会との繋がり
人的資本の向上
地域社会との共創
G(ガバナンス)