管理職

仕事を任せる ~中堅・リーダーを育てる

目次

仕事の任せ方

中堅や自分の補佐を育てる際には、「仕事を任せる」ことが効果的です。仕事を任せるといっても、丸投げにはせず、しっかりと権限委譲をしたうえで、任せることが重要です。
権限委譲と丸投げの違いは紙一重です。丸投げは部下のモチベーションに多大な悪影響を及ぼします。両者の大きな違いをご理解いただくため、丸投げになるポイント3点をお伝えいたします。

1、判断基準を明示する

判断の拠り所(原理原則)を明示し、要相談となる場合(マネージャー判断となる場合)を教えておくことで、部下は「できるところは自分でやってみよう」という気がおきます。これらの判断基準が明示されなければ、任せられた部下は進めようがありません。ただ「やっといて」と頼むのは、責任放棄です。

2、業務内容や部下の判断を把握する

権限委譲とは、部下に対して一段高いハードルを課すことです。部下にとっては不安との格闘の始まりでもあります。程度の差こそありますが、部下からしてみれば、最初のうちはマネージャーから気にかけて欲しい、フォローして欲しいと思っているものです。そのような状況下で、任せきり、フォローもなしでは、丸投げされたと思わないほうが不自然です。部下にホウ・レン・ソウを徹底させることはもちろんですが、管理職が自分から聞いてあげることで、部下は安心し、判断することができます。

3、責任をとる

権限委譲を行ったとはいえ、仕事の責任を負うのは管理職です。まずそれを示すことが重要ですが、実際に何かトラブルが起きた際には、いち早く管理職が対応を行い、部下を安心させることが重要です。これによって、部下のパフォーマンスは著しく向上します。そして、どこに問題があったのか、いかに再発を防止するかを一緒に考えることが大切です。逆に、トラブルについて詰問をするだけでは部下は必ず離反します。

上記のことを理解せず仕事を丸投げすると、ほぼ間違いなく部下の不満の元凶となります。部下は不満を黙って抱えることはありません。必ず部下同士でそれを共有します。最悪の場合、「無責任管理職」「部下を守らない」というレッテルを貼られ、統率が効かなくなってしまいます。

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