良いセンターを作るための「キーワード」(10) ~「育成」
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SV(スーパーバイザー)のオペレーターに対する育成能力
育成において求められるものは、オペレーターに仕事の仕方を覚えてもらうことと同時に、現場で考えて動ける「自立した人間」に育てあげることです。そのためにはまず、SV自身が育成の目的と意義を理解し、組織の方針と連動した一貫性のある育成を行うことが求められます。
オペレーターに対する考え方、見方
できるオペレーターとできないオペレーターの分かれ目は、
「組織で求められていることが何かを認識できる」
「組織で求められている能力を自ら伸ばすことができる」
この2つができているかどうかというところです。
実際のところ、両方ができるオペレーターは全体の2割ほどであり、6割のオペレーターは組織で求められていることを認識できるがその能力を自ら伸ばすことはできないと言われています。つまり、6割のオペレーターは、「何をすればいいのか見当はつくが、どのように動けばいいのか分からない」のです。
また、両方ができない、残り2割のオペレーターは、「何をすればいいのかさえそもそも分からない」ということです。
8割のオペレーターの育成を意識して行う
つまりは上位層2割を除いた8割のオペレーターが仕事に悩んでいます。よって、SVにとっての最大の仕事はオペレーターの教育です。
はじめから「できないヤツだ!」と決めつけてしまうと、"マイナス"からのスタートとなってしまいます。スタート時点は"ゼロ"であり、これからプラスになるという考え方のもと、「これからできるようになるオペレーター」として育成を行います。
オペレーターに対してやるべきこと
まずは、オペレーターの悩み、弱点を把握します。オペレーターが直面している障害を取り除き、サポートをし、仕事の達成を支援します。そして、オペレーターに仕事を任せるようにします。但し、失敗した時は自分で責任をとる覚悟を持ちます。また、オペレーターの育成には手間を惜しまないことが大切です。最初に使う時間は取り戻せますが、後で認識違いがあると大きなミス・ロスにつながります。