研修を語る
2024/05/21更新
OJT指導者研修を語る
【ニーズ】
変化の激しい時代には、個人の成長に寄り添う「計算されたOJT教育指導」が求められます
OJTの目的は、部下・後輩に実務能力を習得させ、現場で"考えて""動ける"自立した人間へと育成することです。現在のような変化の激しいビジネス社会においては、マニュアルや OFF-JTで体系的な知識の整理を行うだけでなく、個人の成長に寄り添う"計算された"OJTが求められています。
若手社員・職員のOJT指導者には、入社3~5年目の若手が指名されることが多いです。しかし、通常の仕事の中では、部下の指導方法を体系的に学ぶ機会は、ほとんどないと思います。そこでこの研修を受け、OJT指導者として必要なスキルをじっくり学んでいただきます。
【効果】
「OJTを効果的に進めるスキル」「部下への教え方をプロデュースするスキル」を身につけます
OJT指導者に必要な以下2つのスキルを学びます。
- ①OJTを効果的に進めるスキル
~部下指導の目標設定、「何を教えるか」を考える - ②部下への教え方をプロデュースするスキル
~育成スケジュール策定と若手との接し方等のノウハウ - ①OJT指導を効果的に進めるスキルを習得し、「育成計画目標シート」を作成していただきます。
- ②部下への教え方については、「ホウレンソウ」「効果的な指示の仕方」「ほめる、叱る」等、若手育成に必要なコミュニケーションのポイントを学びます。
- ・「コミュニケーション評価シート」
- ・「自分の現状を振り返るシート」
- ・「育成計画目標シート」
- ・「仕事の『意味』と行動を具体的に教えるシート」
- ・部下に仕事を引き継ぐ「部下への引継ぎシート」 等
本研修では、まず「部下・後輩が抱える不安」を認識した上で、部下・後輩の立場に立って考える姿勢を持ちます。次に、「今後は、自分が人を育てる側になる」というOJT指導者としての役割を認識していただきます。
その後、
さらに、部下・後輩への教え方をプロデュースするスキル(自分が指導を全て行うのではなく、周囲にも分担して任せる方法)について確認します。部下・後輩との接し方のコツ、具体的なノウハウについて、グループワークやケーススタディを通じ、身につけていただきます。
【特徴】
演習やグループワークを多く盛り込み、「明日からのOJT」にすぐに役立つ実践力を養っていきます
OJT指導に役立つ書き込みシートを用いた演習やグループワークを多く盛り込み、OJT指導者には必須のスキルを身につけていただきます。若手のスキル確認や育成計画作成のために、以下のような、数種類の書き込みシートを用意しています。
グループワークでは、「部下の顔を思い浮かべながら、具体的な育成計画を作成する」等、研修中に実践的なノウハウを習得することができます。 研修の中で指導方法やノウハウを知り、翌日からのOJT指導につなげていただければと思います。
【研修の流れ】
座学と個人演習、グループワークを繰り返し実施します
基本的に、「講義(座学)」と「個人演習」、「グループワーク」を繰り返して行います。午前中に講義や個人演習を行い、午後にグループワーク、ケーススタディを繰り返し実施するケースがほとんどです。
【演習】
4~6名のグループワークで、同じ立場の方と一緒に実践力を養う「若手の育成計画を作成」演習
「若手の育成計画を作成する」演習については、以下の通りです。
「育成計画目標シート」への記入を通じたワークで、部下・後輩の一週間後、1カ月後、3カ月後の育成目標(=何を理解し、できるようになっていれば良いか?)を立てます。まず、「部下・後輩に達成して欲しい」レベルを決めます。達成目標を立てたら次に、「具体的に何ができて欲しいか」を設定します。その後、それを「どのように達成させるか」、「誰に指導してもらうことが適切か(自分で指導するのか、他に適任者がいないか)」を明確にしていきます。
部下別に具体的な目標を立て、それぞれに対して効果的な教え方をプロデュースするというイメージです。「OJT指導者としてのあるべき姿」を考えることができる複数の「ケーススタディ」研修の最後に行うケーススタディの一例をご紹介します。以下のようなケースについて、グループで「どのように指導、対応することが良いのか」について議論を行います。
【ケース:わがままな部下の場合~不平不満の受け止め方】
「私の部下は非常にわがままで、仕事を選り好みします。普段は優秀でいいのですが、手間のかかる業務や苦手な業務をお願いすると、表情を曇らせたり反抗的な態度に出ることがよくあります。どのように対処したら良いでしょうか」
身近にあるケースについて、グループ全員で意見を出し合い、議論することで「OJT指導者として、どのように対応すべきか」をじっくり考えることができます。様々な意見の中から、自分なりの解決の仕方を見つけていきます。
【ひと言】
OJT指導者研修と新人フォロー研修の両方を実施すると大きな相乗効果が得られます
OJT指導者は若手に対して効果的な指導を行う、若手は上司の意図を理解し、目標に近づくために自律的に行動する、という両者の歩み寄りが必要です。
上記のような意味で、「OJT指導者研修」と「新人フォロー研修」の両方を実施すると、大きな相乗効果が期待できます。
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