【管理のツボ公開(Ⅰ.自己採点編)】できる管理者は"ツボ"を押さえている~4つの質問に答えてあなたの管理力を確認しよう
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できる管理者になるには
できる管理者になりたい。このために、どのように自分自身を磨けば良いのか。これは管理者に共通する最重要課題の一つです。実は、できる管理者になるための方法は、案外、簡単なところにあります。管理者が直面する主要な各場面について、どのように対応すれば良いかのツボを知って、これを活用すれば良いのです。つまり、できる管理者になれるかどうかの分かれ目は、このツボを押さえているかどうかにあります。
早速、確認してみましょう。以下の4つの問いに答えてください。あなたが管理のツボを押さえているかどうか確認できます。
管理のツボをチェックする4つの《問》
【問1】会社で出来る人とはどんな人ですか。出来る人の要件を3つ挙げて下さい。
【問2】PDCAを上手に回し成果を上げるための要件を2つ挙げて下さい。
【問3】リスク管理(リスクの発生防止)を効果的に行うための要件を2つ挙げて下さい。
【問4】人材育成を効果的に行うための要件を3つ挙げて下さい。
さて、皆さんは、上記の4つの問いにスムーズに答えることができましたか。「答えに窮します」が、実のところ、多くの方の反応ではないでしょうか。ご安心下さい。十分経験を積んだ管理者であっても、答えに窮しています。
管理のツボを整理・掌握していれば、もっと効率的・効果的にリーダーシップを発揮できると思わずにはいられません。
《問》に対する答え
上記の問いに対する答えを見てみましょう。
《問》1.の答え
①達成すべき目標をしっかりと認識している、
②目標達成のために必要となる知識に精通している、
③逃げない、諦めないという決意と実行力がある。
以上が揃えば、大いに活躍できること請け合いです。
《問》2.の答え
①目標達成のための良い計画の作り方を知っている、
②計画を確実に遂行できる最強チームの作り方を知っている。
以上2つを押さえれば、チーム目標の実現が可能です。
《問》3.の答え
①会社やチームに起こり得る悪影響(リスク)が何かを認識できる、
②認識したリスクについて、OMS※(オペレーションズ マネジメントシステム)を使って、その軽減策を策定・展開できる。
※あとのリスク管理編で解説
攻めにも強く、守りにも強い管理者にとってリスク管理の習得は必要不可欠です。
《問》4.の答え
①目指すべき姿、なりたい姿を具体的に定義できる、
②上記の姿と育成対象者(含む、自身)との間に存在するギャップを測定できる、
③当該ギャップの解消のために何を実施すべきかを決定し実行することができる。
人材育成の重要性が叫ばれながら、現場での取組みは疎かになりがちです。管理者は、人材育成の方法を知り、実践できなければなりません。この先に《問》2.答え②の最強チームが出現するのです。
上記の答えに照らして、各問いの皆さんの回答状況を「○、△、×」で評価して下さい。現時点で、△以上が3つあれば優秀な管理者と言えます。
本シリーズでは、この Ⅰ.のあと、Ⅱ.人材育成編、Ⅲ.PDCA編、Ⅳ.リスク管理編 へと話を進めます。できる管理者がそれぞれのツボをどのように押さえ、どのように活用しているのかを順次説明します。