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計画を立てるということ

計画を立てるということ
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計画を立てる~創業5年目にやっと計画を追えるようになった

起業1年目、銀行に勤めていた時と同じように、2年目、3年目の事業計画をきっちり立ててみましたがまったく計画通りにはいきませんでした。仕事が確保できす、社員の給料や家賃を払うために目先の売上を追う日々で、計画どころではありませんでした。

売上が3億円を超えた創業5年目ぐらいにやっと計画と進捗を対比しながら事業を進めていけるようになりました。そのころやっと事業モデルが確立してきたようです。大企業や役所が当たり前の様に毎年予算を立て、それを実行していけるのは仕事が安定しているからであり、とても幸せな事だと今は思えます。

計画を立てるのは経営者の仕事

インソースの創業期のお話をしましたが、常に計画は立てづらいものです。社内外の環境は変化するし、売上は予定通りにいかないものです。ですが、計画はまずは立てるべきです。

その理由は会社存続生き残りのための必要要件だからです。計画と現実との差を見つめ、その差を埋める対策を考え、考えた策を徹底的に実行する。これが会社を存続させ、成長させることにつながります。会社でなくても、野球チームや受験勉強、ダイエットでも同じです。

もう一つは計画がないと部下はどう動いていいか解らない。こういう売り上げを達成するぞ、こうやって達成するぞということは紙に書かないとまず分からないですね。自分も多分分からなくなる。ですから絶対計画は必要です。よって、一番だめなのは計画を立てないことですが、二番目によくないのは計画を立てるだけで満足して、計画と現実の差を追わないことです。いずれにしろ計画は、立てた方がいいですね。

あるべき計画とは?

私は、計画を立てる際、まず、何らかの仮説があって、仮説が希望的観測ではなく、根拠があり、その根拠も緻密な調査によるものであり、努力すれば実現可能である計画が良い計画であると考えています。

計画は経営者の意思

ベンチャー企業の事業計画書において、TAM(獲得可能な最大市場規模)を踏まえ、超意欲的な売上予測資料を拝見します。一方、インソースを含め、企業規模が大きくなると、だんだんと売上予測は控え目になっていきます。現実がつぶさに見えるようになると保守的になるのは仕方ないですが、若い会社の熱意や意欲は買いたいと思います。

つまり、計画は経営者の強い意志の表れです。今できる数字をできる様に書くなら経営者は不要です。実現可能かつ意欲的な数字を常に社員や株主に提示し、立てた計画を達成するのが経営者の仕事です。

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