心得

理想を捨てる、ゆっくりでも勝てる

想を捨てる、ゆっくりでも勝てる
目次

すごい人の話を聞くとたいてい絶望しています

高校生の時、テレビのニュースや周囲から流れてくる「優秀」な人の話を聞くと、だいたい絶望していました。自分はああいう人には永遠になれないなと。すごく優秀で人柄も良く、宇宙飛行士になった人。子供の時からスポーツエリートで大学ラグビーのスター選手。自分はたった45点なのに、数Ⅲの試験で満点を取った人。他人に積極的にアプローチできる人...。

ステレオタイプの優秀さを追わない

大学でも、会社に勤めていた時も、そして経営者になった今でも、分野は違えど絶望感は続いています。とはいえ、働く中では絶望に浸っている時間はありません。いつからか「優秀な人に自分は絶対になれない」と考えることで、今までやってきました。たぶん無理、絶対無理、この感覚を大事にしています。つまり、ステレオタイプの優秀さを目指すという方針を取らないことで成果を上げてきました。これは誰にでも優しい方法論だと考えています。

時間を味方にする~スピード勝負と考えないこと

この年齢になって発見したことは、若い時にステレオタイプの優秀な人と、30代、40代、50代のビジネスパーソンで優秀な人は違うということです(たまにずっと優秀な人はいますが)。

学力試験で優秀な人は、短時間で課題が解けるという点で優秀なのですが、ビジネスにおいては、優秀な人の2倍、3倍かけても課題を解決できれば良いのです。あきらめず、めげずに、解くのを止めなければ良いのです。優秀でない人には「時間をかけても解決する」という手段があるのです。タイパが悪いなどと気にしている場合ではありません。優秀でないなら、時間を自分の味方にするのです。

1日わずか15分のYouTube筋トレで10キロのダイエットに成功

2年前、58歳の私は胆石手術の後、すごく太ったことを契機として、YouTube動画を参考に筋トレを半年ぐらい続け、10キロ痩せました。何千とある筋トレ動画の中から、若くない私ができそうな強度の低い、若い女性向けの筋トレ動画を選び、1日15分、週に5日間、3日程やったら1日休んでも良いというゆるいルールで続けました。こんな、ちょっとカッコ悪いレベルの筋トレですが、過去、何度も失敗した大幅な減量に成功しました。

目標や困難を乗り越える際、低いレベルの目標を設定し、アプローチを継続すれば、時間が味方してくれて、大きな成果につながるものです。

自らの業務を年に4つ改善できれば大出世

簡単そうに見えて、なかなかできないのが仕事の改善です。小さな改善でもコスト効果は大きなものになります。例えば、年収600万円の方が毎日実施している作業をわずか10分間短縮できると、年間約10万円、10年で約100万円とすごいコスト減になります。

リーダーと呼ばれる方々は、自分が関わる業務で年間4件の業務改善を目指してほしいと考えています。頑張れば3日間で改善できると思えるもので十分です。まず着手し、あきらめず、時間がかかっても良いのです。優秀な方は3日間でできるかもしれません。鈍くさい方は3ヶ月かかるかもしれません。いずれにしても3ヶ月に1つ改善すれば良いのです。改善を継続していく中で、皆さんの部下も感化され、同様に改善を進めるようになります。その結果、チームの生産性は飛躍的に改善されます。

私の経験から申し上げると、残念ながら殆どのリーダーはたった年4件、3ヶ月に1件の業務改善さえやろうとはしません。なので、鈍くさくても自らの業務なりセクションで3ヶ月に1件改善を続けていけば、時間はかかるかもしれませんが、皆さんは想像以上に高く評価されると思います。少なくともインソースでは大出世間違いなしです。

※なお、3ヶ月に1回の業務改善の件は、インソースの研修では「段取り研修」に含まれています

関連記事

前の記事

一覧

次の記事

最新作・ニュース

新卒採用募集中