【使えるワンフレーズ集②】顧客に失礼なく依頼する方法
人に「お願いごと」をするのって、どうにも「言いづらさ」を感じることがありますよね。
相手がお客さまや、(社内の)目上の方である場合はなおさらです。
失礼のない「依頼」をするための、言葉づかいの4ステップ
丁寧かつ、相手の都合を尊重した「依頼」を述べるときの文章構造は、たったの4ステップです。
- 目次
1. まずは「クッション言葉」でお声がけを
いきなり「~~してください。」と言うのは、なるべく避けます。
お声がけするときの第一声は、ぜひ「お忙しいところ恐れ入りますが......」などの「クッション言葉」で! 「お忙しいところ大変おそれいりますが・・・」等の一言で、印象ががらりとよくなります。
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2. 納得して「依頼」を聞き入れてもらうための、理由・状況を述べる
ただ「~~してほしい」旨だけお願いされると、何となくモヤッとしますよね。
明解かつ合理的かつ明解な理由・事情を一言、ご説明しましょう。
納得でき、かつ聞き入れることが自分に利をもたらすと思えるものであると、なお望ましいです。
3. 本題:「依頼」の内容を述べる
命令形(「~~してください。」など断定する言い方)ではなく、「疑問形」を使うのがポイント!
▼マイルドに聞こえる、「語尾」のワンフレーズ
・「~~していただけますか?」
・「~~いただいてもよろしいでしょうか?」
・「~~いただくことは可能でしょうか?」
・「~~いただきますよう、お願い申し上げます。」......命令形の表現でも、こう付け加えるとさらにマイルドな印象に。
4. 「感謝・念押し」の一言で〆
「依頼」を呑んでいただけた後は、それに対する感謝の意を忘れずに伝えましょう。
▼基本的な「感謝・念押し」のワンフレーズ
・「何卒よろしくお願いいたします。」
・「ご理解(ご協力)をいただき、誠にありがとうございます。」
【ワンフレーズ事例】構造にしたがって、失礼のない「依頼」を述べてみよう
▼書類にサインをしてほしい。
⇒「お手数をおかけして恐縮ですが、お申込みに際してはこちらの同意書が必要となります。内容をご確認いただいたうえで、サインをいただけますでしょうか。」
▼店が混雑してきたので、席に詰めて座ってほしい。
⇒「申し訳ありません。現在たいへん混みあっておりますので、詰めてご着席いただきますよう、お願いいたします。」
▼電話先の声が聞こえないので、もっと大きな声でしゃべってほしい。
⇒「申し訳ございません。お電話が遠いようでして(※)、よろしければもう一度、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか。」
※実際は「相手の声が小さくて聞こえない」という場合も、その旨は言わないようにします。
「相手方に非がある」ように聞こえる表現はなるべく避けるのが、ポイントです。