■研修を見直せと言われたら・・・
リーマンショック以降、研修内容の見直しをご支援させて頂くことが多くなりました。見直しのプロセスで強く感じるのは、研修内容が現状にマッチしていなかったり、過不足があったりして、現場のニーズにダイレクトに結びつく研修が、十分に実施されていないという事実です。皆様もぜひこの機会に研修体系の見直しをされるようお勧めします。
■「ムリ、モレ、カケ、ムダ」を現場の声から見つけ出す
現場の声をヒアリングし、それを研修体系・育成計画に活かすことで、研修の「ムリ、モレ、カケ、ムダ」を洗い出すことが可能です。 具体的には、まず、経営陣、部門長、課長クラス、係長クラス...と各階層へのインタビューを順々に行い、自分自身や部下に求めるスキルの洗い出しを行ってもらいます。併せて、アンケートも実施し、現場のニーズを幅広く集め、研修体系に組み込んでいきます。
■研修体系見直しのポイント
人事・研修担当部門ではなく、現場の社員が自分自身で考え、必要なスキルを洗い出すことで、具体的で現実的なものが挙がります。また、目線を変え、同じ対象について、2階層(中堅層・管理職)から洗い出すことで精度を高めます。その上で、もし、人事・研修担当者や経営層から追加すべきものがあれば、追記し、双方納得の上で、今後必要なスキルを整理することが可能となります。
■手順
- ステップ1:中堅層による若手に必要なスキルの洗い出し
- ステップ2:中堅層が議論しながら項目に軽重をつけ、スキルマップを作成
- ステップ3:管理職による若手に必要なスキルの洗い出し
- ステップ4:管理職が議論しながら項目に軽重をつけ、スキルマップを作成
- ステップ5:スキルマップの統合
- ステップ6:人事・経営の視点からスキルを付加してシートを完成
- ステップ7:研修計画の立案