お客さまの背中を押す!「クロージング」のコツと例文(物販編)
お客さまが購入の意思を最終決定する、つまり販売契約を成立(クローズ)させるために販売側が行うアプローチを、「クロージング」といいます。
お客さまが「よし、買おう!」と決断する決め手となる、売上を左右する接客テクニックのひとつです。
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「クロージング」のタイミングをつかむ
たとえば物販の場合なら、お客さまから「お値段についてのご質問」や「支払方法についてのご相談」などをいただくときが、
「クロージング」に踏み出すわかりやすいタイミングです。
「安心」と「満足」が感じられる一言を
「クロージング」では、「本当に、今、この商品を選んでしまっていいのか?」というお客さまの不安を解消し、信頼いただくだけでなく、
「選んでよかった!」と納得していただけるような一言をかけるのがコツです。
また、クロージングが成功した――――商品をご購入いただけた暁には、お支払いのときやお品物をお包みするときなどに、
「このコート、よくお似合いでしたよ。早く寒くなるといいですね!」などと、最後にもう一声おかけするのも、効果的です。
(主に物販店の場合)言いやすい「クロージング」の例文
●「こちらのお色が、お顔映りがたいへんよろしいですね!」
●「季節限定の商品で、たいへん人気なんです。」
●「どの店舗でもすぐに売り切れてしまっているみたいで......」
●「一点モノの商品なので、入荷数がかなり少ないです。」
●「割引セールは本日までですので、ぜひご検討ください」......など
ムリに決断を「迫る」のはNG!
しかし、決断を急かしたり、お返事を強く迫ったりすると、
心理的な切迫感を与えてしまい、お客さまは不快に感じてしまいます。
「クロージング」では決断に至るヒントやきっかけとなる情報を「お伝えする」、
あくまで「よろしければ、ご検討ください」という態度で臨みます。
お客さまの様子を観察しながら、適度な距離感を保って「クロージング」をしてみましょう。