2022年3月、人事評価をかんたんに効率化できるかんたん人事評価システム「Leaf Eva(リーフ エヴァ)」をリリースいたしました。
「人事評価って本当に運用が大変......」
そんな人事の皆さまの共通の課題感を覆す新しいサービスで、リリースからお問合せが殺到しております。
今回は、約20年人事を経験してきた開発担当者が、このシステムにかけた思いと、人事評価を「上手く」運用するための秘訣を熱く語ります。お悩みを解決する一助になる内容ですので、ぜひお時間のある時、最後までお読みください。
Leaf Eva(リーフエヴァ)開発担当者:
人事担当者が、本当の「課題」に向き合うことができるようにすること。
Leaf Evaの開発は、こんなミッションがスタートでした。
それは、数多くの企業をサポートしてきた経験上、「成長する企業」と「停滞する企業」に現れるいくつかのパターンを見てきたからです。
「停滞する企業」の2つの特徴
1つ目の停滞する企業の特徴は、働いている人たちが「どこを目指しているのか」を把握していないことです。
成長する企業では、自身の組織がどこを目指し、そしてそのために自分は何をすべき、どういう能力を身につけるべきなのかを、一人ひとりが持っています。日々の仕事でどこを目指し、何のために頑張っているのかがわからなければ、仕事が「作業」になってしまいます。同じように頑張っていても、「仕事」と「作業」では、その結果に大きな差がつくことは歴然です。
2つ目は、いつまでもトップがすべてを把握して決めている組織です。
組織の規模が小さく、社長の目が行き届いているうちは、すべてトップが決めてしまう方がむしろ良いことが多いといえます。
しかし、組織の人数が50人を超えた頃から、その空気が変わってきます。どういうわけか、組織に不満を持つ人が出てくるのです。これは、トップがすべてを把握できなくなってきている兆候だと考えています。
(余談ですが、どんなに優秀な経営者でも社員の顔と名前を覚えられる限界は300人と言われています)
この兆しを受け入れて有効な手を打てるかは、「組織の成長」の分岐点と言えます。
組織が自立しない、リーダーが育たない、そんな悩みを持つ方も多いです。
しかし、そんな組織に属するメンバーは「どうせ社長が全部決める」と感じています。
自立する必要も、リーダーシップを発揮する必要がないのです。しかし、組織の数が大きくなれば、階層だけは増えていきます。組織の体をなさない状態が続くと、徐々に会社を去る人が増えてゆきます。
▼ご参考:離職率が高い会社に共通する、たった一つの理由と対策
人事評価を上手に運用できれば、組織を成長させられる
こうした企業にもっとも有効な手立てが、適切な「評価制度」の導入と運用です。
組織が目指しているゴールや理想の姿に対して振り返りを行い、他者からの定期的なフィードバックを行う仕組みをとり、そういう仕組みの中で「部下を評価する」という非常に難易度の高い仕事は、責任感とリーダーシップを醸成します。
たったこれだけで上記の多くが解決できるのです。
そのため、実際には多くの会社で「評価制度」自体はすでに導入されていることが多いです。さらに、極論をいえば、制度がなくとも、それぞれの給与や賞与の額が異なり、組織がある以上(それがトップの頭の中にしかなくても、年功序列でも)どこかに評価そのものはあるわけです。
つまり欠けているのは、「上手な制度の運用」がないことなのです。
かつては、制度はなくても、従業員が納得していた運用や、理念・目標の浸透ができていたかもしれません。しかし、組織の拡大は、こうした暗黙の了解を残酷に壊してゆきます。
だからこそ 「組織がこうあってほしい、仲間はこうあってほしい」という基準や目標をきちんと明文化し、それを適切にブラッシュアップしながら運用していくこと が重要になります。
このように書くとシンプルな話ですが、これを実際に「評価制度」として仕組みに落とし込むのは極めて難しい。評価基準は一つではないし、職務や、その人のレベルによっても求めるものが違ってくることにも気づくでしょう。
評価制度・評価能力の向上は「『組織作り』が上手になること」にほかならないのです。
「良い制度」は複雑になりがちで、上手く運用することが難しい
「評価制度」はすでにある、実際に半期ごとに「運用」しているはずだ。そうかもしれません。
少し振り返っていただきたいのですが、
□ その「制度」のフォーマットや評価項目は組織の変化に応じて、定期的に変更されていますか?
□ 従業員は、組織や自分が立てた目標に前向きに取り組んでいますか?
□ 会社や上司は、部下の目標や能力向上に、真剣に向き合って伴走していますか?
□ 被評価者には適切なフィードバックがされ、制度が組織力向上に繋がっていますか?
(多くの組織では、フィードバックもされず、制度自体が形骸化しています。
最悪のケースでは、評価のたびに従業員のモチベーションが下がるケースさえあります。)
「できている!」と自信を持って答えられる方は少ないのではないでしょうか。それを人事部門や担当者に「改善して」と指示をしても、なかなか実現するのは難しいと断言できます。なぜなら、「良い制度」を作るところまではできても、「良い制度」は思いが詰まって複雑になるからです。(一方でシンプル過ぎると、当初の目標を達成しない制度になってしまいます)
組織の文化を反映し、実態に応じた「良い制度」はどうしても複雑になってしまいます。
ご担当者さまの多くは、その「複雑な良い制度」を実施するだけで疲弊してしまうのです。
実際、下記のような運用をされている方も多いかと思いますが、これでは到底「上手な運用」とは言えません。
【1】複雑なエクセルシートを、間違えないようにそれぞれの従業員に配布し、自己評価を記入してもらう
【2】記入済の評価シートを、それぞれの上司(評価者)に渡し評価を記入してもらう
(さらに上司がいれば繰り返し)【3】そして、評価を完了した上司(評価者)から、すべてのシートを回収する
【4】回収したシートを複雑な制度に当てはめて、集計する(場合によってはすべて別のシートに転記)
【5】これらのステップの中では、必ず「非協力的」な人が一定数おり、「回収」作業に疲弊する
(「現場は忙しいのに」と理不尽に怒られることも......)【6】評価決定会議の頃には、集計・レポート作成作業と結果の処遇への反映に終われ、完全に疲れ切ってしまう(ミスは許されないが、ミスをしたかどうかもわからないケースもある)
【7】フィードバックのための資料を現場に返すのがやっと
フィードバックがきちんと行われているか、不満や制度の改善点などを集約する作業には及ばない【8】結果、そのサイクルでの反省点の振り返りや、次回に向けての改善作業が全く行われることがなく過ぎていく
そもそもの「良い制度」を毎回の「運用」の中で「カイゼン」を繰り返している組織と、 一度作った「評価制度」をただ回すことに必死で、評価作業をしている組織を比べたら、 大きな差が生まれてしまうことは、明らかですよね。
これらをICTを活用して行うと、1~7の作業のほとんどを自動化できます。結果として、「運用」の多くを、評価制度の反省や、改善につなげることができます。
しかしながら、実際に独自の評価制度を構築し、システム化する(・システムを選定する)のは、大きなハードルが生まれます。
人事評価制度の設計を専門にしているコンサルタントもいますが、
・依頼をすると制度を構築するだけで、非常に高額な報酬を要求される。
・さらにオーダーメイドでシステム化すれば、その費用は膨大になる。
・とはいえ既存のシステムを使うと、構築した制度が使えない。
という課題も浮上してきます。
当社にも人事評価制度構築のコンサルティングサービスがありますし、人事評価を行えるLMS「Leaf」というシステムもあります。これらは比較的安価に、評価を構築、システム化できますが、それでも高いと感じ、躊躇されるご担当者さまは多いです。
Leaf Evaで、簡単で安価に、運用の効率化を実現できる
評価制度の意義に納得してもコストだけがネックになってしまう状況を何とかしたい。
どこにもないのなら、自分たちで創るしかない。
Leaf Eva(リーフ エヴァ)は、そんな思いから開発されています。
Leaf Evaには多種多様な評価シートのテンプレートが用意されており、既存のテンプレートでありながら、オーダーメイドさながらの変更と、調整が可能です。目標実績評価、職務・コンピテンシー評価、360度評価というあらゆる方法で評価を行うことができます。
そのフォーマットは、これまで100組織以上のサポートを行ってきたインソースが持つノウハウをつぎ込んだものです。さらに、職務・コンピテンシーシートには、80職種以上の職務に必要な「スキルと要件」が予め準備されています。
それぞれの評価項目の配点設定、ウェイト設定、評点設定も自在に変更できます。
こうした豊富なテンプレートをコピーして自由に書き換えて使用することもできます。
これだけの思いの詰まったものが、Leaf Evaです。人事ご担当者さまにとって待望のシステムが完成したといえます。同時に、制度設計コンサルタントや、既存の「評価システム」会社泣かせの商品になると思われます。