LMSとは~eラーニング成功の7つのポイント|Leaf(リーフ)

社員の勤務地や勤務時間、雇用形態が多様化する中、「いつでも」「どこにいても」教育を提供できる手段として、「動画教育」を取り入れる企業が増えております。そして、集合型の研修や外部のセミナー、eラーニング、オンライン研修など、教育手法が多様化する中、それらを管理し、教育効果を高めるために、「LMS」が注目されています。

本ページでは、「LMSとはそもそも何か」「LMSを導入するにあたり、どのようなポイントを重視すればよいのか」という疑問をお持ちの方へ、万名※以上がご利用中の次世代型LMS「Leaf」を提供しているインソースが、LMSについて一から丁寧に解説いたします。

LMSとは

(1)LMSとは

LMSとは、Learning Management Systemの略で、学習(教育)管理システムのことを指します。

受講者がeラーニング(e-learning)の教材・学習コンテンツを利用するときに、アクセスするシステムで、教育担当者が受講者の視聴履歴や受講内容、アンケートなどを管理するためのプラットフォームとなるものです。

こんな企業におすすめ

  • 動画教育を導入したい
  • 動画教育を効果的に行いたい
  • 社内の教育を一元管理したい
  • 研修を行うための、社員の交通費・宿泊費を削減し、教育コストを抑えたい
  • 社内のノウハウを可視化し、全社に共有したい
LMSができること

LMS(学習管理システム)は、教育担当者が受講者の視聴履歴や受講内容、アンケートなどを管理するためのプラットフォームです

(2)LMSの背景~eラーニングの登場

従来、教育は対面で行われるものでしたが、1990年代頃から、受講者が自身の都合に合わせて視聴できるCDやDVD教材が普及しました。そこからさらに、インターネットが発達したことで、2000年頃にeラーニングが普及し、どこからでも、何時でも共通のデータにアクセスできるようになりました。教育担当者にとっても、CDやDVDに比べて、簡単にコンテンツをアップデートできるようになり、eラーニングが新たな教育手法として注目を集めました。

(3)LMSの背景~eラーニングの問題とLMSの登場

しかし、受講者にeラーニングを一方的に提供するだけでは、教育担当者は「実際の視聴の有無」や「教育内容の定着度」などを把握することができません。また、受講者にとっても「動画を視聴しなさい」と、ただ指示・案内をされるだけでは視聴意欲は湧きません。

eラーニングが登場してから間もなく、「受講率が低く、教育効果が見込めない」や「動画をいくつも管理することが難しい」などの問題が挙げられました。そこで、これらの問題を解消するために登場したのが、「LMS(学習管理システム)」です。

LMSの役割や機能

(1)LMSの3つの役割とメリット

前述の通り、LMSは企業が簡単に、受講者へeラーニングを提供することができると同時に、教育管理の負担を軽減することができるシステムです。LMSには、大きく3つの役割があります。

教育効果を高める

<メリット>

  • 受講者が場所・時間を問わず、動画を視聴できる
  • 誰が、どの教育を受けているのかを管理できる
  • テスト、課題を合わせて実施することができる
  • 効果を測定し、次回への改善を行える

管理者の負担を軽減する

<メリット>

  • eラーニング・動画を簡単にアップロードすることができる
  • 複数の教材を一元管理できる
  • 受講者へ受講案内や課題提出を簡単に行える

教育コストを抑える

<メリット>

  • 集合研修と比較して、社員の移動時間や交通・宿泊費を抑えることができる
  • 教育担当者の人件費を抑えることができる

(2)一般的なLMSの機能一覧

現在、様々なベンダーがLMSを提供しており、その搭載機能は多種多様です。本節では、一般的なLMSの機能をご紹介いたします。

▼受講者管理機能

LMSは、受講者管理機能として、受講者の情報登録・管理、受講者の検索、履修内容の登録、受講履歴の管理ができます

▼教育機能

LMSは、教育機能として、履修内容の登録、動画視聴の案内、資料配布、課題・アンケート、受講履歴の管理、動画視聴の督促ができます

▼教材管理機能

LMSは、教材管理機能として、教材登録、教材作成ができます

近年のLMSの機能変化・トレンド

eラーニングの教材・学習を管理するシステムとして登場したLMSですが、近年は受講者のモチベーションや進捗管理機能の搭載、人事評価との連動など、機能が大きく拡大しています。大学向けのLMSなど、業界に特化したものもあります。今後は、「教材」を管理するシステムから、「一人ひとりの学び全体」を支援・学習するシステムとして発展していくでしょう。本章では、近年登場して注目を集めているLMSの機能を4つご紹介いたします。

(1)受講者のモチベーション管理や学習後の分析機能

学習内容の進捗度や受講者があらかじめ設定した目標への達成度を表示し、学習意欲を高める機能もあります。実際には、LMS上で記録した学習時間を給与へ反映している組織もあります。また最近では、AIを活用し、過去のデータを分析・活用することも注目を集めています。

モチベーション管理機能を搭載したLMSが増えています

(2)集合型研修の管理機能

集合型研修の連絡や出欠確認、事前案内、事後アンケートの配布・回収する機能など、動画教育と研修を一元管理できるLMSもあります。教育担当者の管理の負担を軽減し、生産性を高めることができます。

全国の社員情報や教育を管理できるLMSが増えています

(3)タレントマネジメントや人事評価機能

教育と合わせて、タレントマネジメント機能を搭載したLMSも登場しています。社員それぞれの能力・スキルを把握し、組織編制や新規事業の立ち上げ、プロジェクトチームの結成が必要な際に、適正な社員を選抜できるようなります。また、エクセルや紙で行われていた人事評価をLMS上で行い、評価の比較や過去のデータを簡単に参照できる機能を搭載したLMSもあります。

タレントマネジメントや人事評価機能を搭載するLMSが増えています

(4)リアルタイムに行えるコミュニケーションツール

教育管理者と受講者が自由に話せる掲示板や、直接対話をできるビデオ会議ツールを搭載しているLMSも増えています。また、最近はビデオ会議ツールを使用した「オンライン研修」を導入する組織が増えているため、LMS上でも管理や連絡・案内ができる機能が拡充されています。

リアルタイムのコミュニケーションが行えるLMSが増えています

 

LMSを検討する前の3つのポイント

当たり前のことではありますが、システムを一度導入すると、簡単には、新しいものに切り替えることはできません。LMSを具体的に比較する前に、自社の人材育成の方針を再確認し、以下のポイントを検討しましょう。

(1)目的を考える

LMSの導入を検討するときは、つい細かい機能に着目してしまうことが多いですが、まずは導入の目的を明確にしましょう。「教育の強化」を第一目的とするのか、「教育担当者の管理業務の生産性を高めたい」のか、「教育以外にも人事業務全般を改善」したいのか、など、自社のニーズを洗い出すことが大切です。

現状や課題を把握する

前章でご紹介したように、近年のLMSは動画教育だけでなく、人事業務や教育全般を管理することもできるようになっています。そのため、動画教育だけでなく、現状の社内教育全体を見直しましょう。「効果のない教育を行っていないか」、「社員はどのようなスキルアップを求めているのか」、を考える機会とします。アンケートやヒアリングを実施し、管理職や教育を受ける社員の声を把握しましょう。

教育担当者の業務を整理する

LMSを導入することで、受講者への連絡や集計作業などの業務を大幅に削減することができます。教育担当者が社内の教育企画・計画・効果測定に専念できるよう、教育企画から、実施後までの流れを可視化し、無駄な業務が発生していないかを確認しましょう。教育に限らず、人事業務全体の業務改善を考える機会とします。

(2)具体的な利用シーンを描く

教育の対象者や利用シーンを具体的に描くことが大切です。例えば、「営業の商談スキルを向上させるために、各商材の説明方法を動画で撮影し、展開したい」や「社内で行っている資格試験のためのテストをオンライン上で行い、集計作業を楽にしたい」などです。そうすれば、各ベンダーは、自社が求めている活用方法に合わせて、機能を紹介してくれます。

(3)予算を考える

LMSの料金は、ベンダーごとに、大きく異なります。利用目的と合わせて、予算を検討する必要があります。具体的な利用シーンを洗い出し、LMS導入前後で内容を比較することで、どれほどの費用対効果があるのかを計算しやすくなります。

LMSを比較するときの4つのポイント

いよいよ本格的な検討段階に入り、各ベンダーのLMSを比較する際は、以下4つのポイントを確認しましょう。

(1)使いやすさ

いくら高度な機能を搭載したシステムを導入しても、実際に現場で使用されなければ、意味がありません。現場で使うことになる担当者にとって、操作が簡単か、使いやすいか、試しましょう。また、利用頻度が異なる受講者の目線に立ち、迷わずに必要な項目・コンテンツにたどりつけるかを確認することも大切です。

(2)サポート体制

トラブルが発生したときに、迅速かつ適切な支援があるのか、各ベンダーのサポート体制も確認しましょう。また、自社の利用目的に合わせて、最適なシステムの使い方や仕組みづくりを支援してくれるのかを見極めましょう。

(3)柔軟性

自社のニーズに合わせた対応ができるのか、そのLMSの拡張性やベンダーの柔軟性をみましょう。ベンダーごとにカスタイマイズの有無やその範囲・料金は大きく異なります。長期的に使用できるシステムかを考えましょう。

(4)クラウド型とオンプレミス型

LMSには、大きく分けて「クラウド型(ASP版)」と「オンプレミス型(インストール型・イントラネット版)」の2種類があります。自社にとって、どちらの種類がよいかを検討しましょう。

一般的なLMSの場合

クラウド型(ASP版)とオンプレミス型(インストール型・イントラネット版)の比較。導入のしやすさ、バージョンアップ、コストはクラウド型、カスタマイズ、セキュリティはオンプレミス型が有利

LMSの活用事例

(1)A社 全社員の教育をLMSで管理

社内教育として、自己研鑽用の動画や集合型の階層別研修、手上げ制の外部セミナー、外部の資格試験など、多様化しており、その管理が煩雑であった。メールでのコミュニケーションでは、連絡漏れや資料の配布忘れ、課題の未回収など、事務ミスが発生してしまっていた。また、各教育の記録は各担当者が行っていたため、業務が属人化していた。LMSを導入したことで、管理業務や引継ぎが楽になり、教育の見直しや新しい教育の導入を積極的に行えるようになった。

人事の業務を効率化し、全国の社員を管理し、均一な教育を提供できるようになりました

(2)B社 内定者の管理・通信教育を実施

内定者教育を行うために、LMSを導入。社内システムが使用できない内定者でも、自宅や大学からインターネットを通してアクセスでき、連絡や課題提出ができるようになった。また、搭載されているビジネスマナーやOAスキルの動画を見ることで、入社前のスキルアップをはかることができた。

内定者教育に活用し、内定者の早期戦力化を実現しました

(3)C社 現場マネージャーのノウハウを、国内外へ展開

現場マネージャーによる指導内容を動画におさめ、国内に限らず、国外にいる現地スタッフも含めて、配信し、教育をするためにLMSを導入。社内の共有サーバーや他の動画サイトを使用するのは、コストがかさみ、現実的ではなかった。動画を簡単に格納できるLMSを導入した結果、社員がどこにいても、均一の教育を行うことが可能になった。

国内外の社員・スタッフへのノウハウ共有を実現いたします

(4)D社 各店舗の資格管理に利用

店舗や等級によって、様々な研修の受講や資格の取得が必要であり、その管理が煩雑であった。社内のフォルダでの管理は、古い資料・情報が混ざってしまい、社員・スタッフも正しい情報にたどり着くのが大変であった。LMSから、資格情報や受講案内を行い、必要な資料を各自がダウンロードできるようになった。

各店舗にいる社員・スタッフの資格管理が可能です

次世代型LMS Leafのご紹介

最後に、株式会社インソースが提供する次世代型LMS『Leaf(リーフ)』をご紹介いたします。


一般的なLMSが「動画・スライドによる遠隔教育に特化したシステム」にとどまっていることが多いのに対し、Leafには、「指名型」通信教育に対応した独自の運用機能がございます。充実したコンテンツと教育効果を高める多数の機能を低コストでご利用いただけるため、現在、約万名のアクティブユーザーにご利用いただいています。

また、Leafはeラーニングだけでなく、集合型の教育や人事・スキル評価、ストレスチェックなどの人材育成に必要な機能を揃えております。
次世代型LMS『Leaf』には、選ばれる3つのポイントがございます。

(1)低コストかつ強固なセキュリティで、動画を「載せ放題・見放題」

大企業を中心に導入実績豊富で、強固なセキュリティを誇るLeafは、初期費用が0円のため、お手軽に導入いただけます。また、料金はユーザー数による「定額制」なので、データは格納し放題かつ、見放題です。

(2)簡単に、教材配布や課題実施などの「きめ細かい教育」を実現

自社のPowerPointやPDF、スマートフォンで撮影した動画をScorm化せず、簡単にアップロードすることができます。また、研修会社のノウハウをもとに、開発した全テーマのeラーニングを搭載しております。メール機能や未視聴者への督促機能、課題・レポート機能などで、きめ細かい教育を実現いたします。

機能例

  • テーマのeラーニングの搭載
  • 自社で作成した動画やPDF、PowerPointのデータ格納・配布機能(Scorm化は不要)
  • スマートフォンで撮影した動画アップロード機能
  • 課題・アンケートの設問作成機能
  • 未閲覧者・未回答者への督促機能

(3)「集合型教育」「人事評価」管理機能で人事業務を徹底的に支援

集合型研修や人事評価の運営・管理にもお役立ていただけます。集合型研修を運営するための、受講者への一括連絡や事前アンケート・課題の配布・回収、会場の管理など1クリックで行え、人事業務を大幅に削減することができます。人事評価では、エクセルシートのWEB化や評価者の設定・回答設定、シートの横断管理など、多様な機能がございます。

機能・サービス例

  • 受講者への一括連絡や講師・会場の日程管理
  • 「受講者の指名」機能
  • 人事評価シートのWEB化サービス
  • 人事評価の回答・管理機能
  • ストレスチェック機能

教育管理システムLMSには、「教育」「事務」「評価」「測定」の4つの機能を搭載しています

<最後に>

いかがでしたでしょうか。
限られた時間の中で成果をあげる組織づくりが求められる中、自組織の教育向上には、ITの力が欠かせません。LMS導入を検討するうえで、本内容をお役立ていただけますと幸いです。