「今のeラーニングシステムより、もっと安いシステムに乗り換えたい」
「導入当初のシミュレーションより、はるかに高くなって困っている......」
「もっと安く・ラクにeラーニング教材を準備したい」
といったお問合せが増えていますが、皆さまはeラーニングのコストに関して、お悩みはございませんか。
今回は「eラーニングシステムにかかる費用」を徹底解剖し、コストを抑える秘訣をお伝えします。
<目次>
注目するのは「3つのコスト」
eラーニングシステムにかかるコストを減らすには、
(1)初期費用 (2)基本利用料(3)教材を用意するコスト に着目します。
(1)初期費用(導入前)
■セットアップ費用
システムを導入する場合、ベンダーはお客さま専用の環境を構築します。エンジニアの作業費用として、提示するベンダーが多いです。インターネット上に構築するクラウド版か、お客さまの社内サーバーに構築するイントラネット(オンプレミス)版かによって、費用が大きく異なります。
▼クラウド版・イントラネット版の違いは? 詳細はこちら
■カスタマイズ費用
パッケージ型のシステムが多くなってはいますが、基本機能で必要な仕様を満たしていない場合、カスタマイズ対応が必要になります。例として、「人事システムとデータ連携する」「セキュリティを強化する」といった機能が挙げられます。
いざ仕様を決める段階になると、予想以上に打合せで時間を取られます。ある程度仕様が決まった「オプション」を提示してくれる会社を選ぶのがおすすめです。
■導入時のサポート費用
マニュアルなど資料の納品、利用説明会の実施で費用がかかる場合もあります。
★ 初期費用を抑えるために
・クラウド版のシステムは、イントラネット版に比べて価格を抑えて導入できます。
・機能が標準仕様なのか、カスタマイズが必要かはシステムのデモを見比べるだけでは分かりません。
機能要件を比較する資料を作り、他社を照らし合わせてご検討ください。
▼すぐに使える「要件比較表」を無料ダウンロードいただけます(200項目以上掲載)
(2)基本利用料(運用中)
■システムの基本利用料
運用中のコストを左右する一番の要因は、基本利用料です。
主に固定料金制、従量課金制の2パターンがあります。
□固定料金制
<メリット>
・既定の料金しかかからない
・年間予算の見通しが立ち、稟議も上げやすい
<デメリット>
・利用頻度・利用者人数が少ない場合は、ロスが大きい場合もある
□従量課金制
下記のような要素で、料金が変動します。
・ID数(登録するユーザーの数)
・同時アクセス人数(一斉にログインできる人数)
<メリット>
・使用した分しか加算されない
(年に数回しかeラーニングを実施しない方には向いている)
<デメリット>
・見積をオーバーして請求されるケースもある。 運用を始めるまで金額が分かりにくい
■動画・資料データの保管費用
「10GBまでは標準プラン内で、1GB追加するごとに月額〇円」など容量に応じて料金がかかるサービスが大半を占めます。
■アップロード費用
eラーニングシステムに動画をアップロードする際、「SCORM化」やデータ変換が必要なシステムも多いです。アップロードする教材1つに対して、料金がかかります。
★ 利用料を抑えるために ~「安く見せている」ベンダーに注意
・基本利用料、データの保管費用、アップロード費用を合わせたのが、ご請求金額になります。
・利用料を抑えるには「変動する要素」が少ないサービスを選ぶことが大事です。
・eラーニングを複数回実施される場合は、当然動画容量やアクセス量が増えるほど、利用料が高くなります。「固定料金制」がおすすめです。
・基本料金は安いように見えても、料金プランの下に小さく「従量課金で課金します」などと書いてあるシステムもあります。また、「まずはIDが少人数プランでスタートして、運用しながら様子を見ましょう」と誘導するベンダーもいますので、注意が必要です。
・システムのバージョンアップで追加費用がかかる場合もあります。確認しておきましょう。
(3)教材を用意するコスト
コストを可視化しづらいですが、一番改善の余地があるのが教材準備のコストです。安い順に、
(A)持っている教材をそのまま配信する
(B)PowerPointなど、Officeソフトで資料を作る
(C)汎用教材をレンタル・購入する
(D)動画制作ツールを駆使して、動画を作る
(E)制作会社に依頼して、一から動画を作る
といった方法がありますが、新しく作るとなると別の手間がかかります。
★ 教材を低コストで準備するために
・eラーニングを拡充するには、(A)(B)が一番良い方法です。
・コツさえ分かれば、PowerPointでもアニメーションやナレーター付き動画を簡単に制作できます。
こうした教材制作のノウハウを持ち、丁寧にサポートしてくれるベンダーを選ぶのも、コストを抑えるポイントになります。
また(A)~(E)のどんなデータも配信できるシステム選びが肝要です。