世代間のさまざまなギャップを受け入れ、指導する側が育てられる側と真っ向から向き合い育て上げる。これが組織の人材育成の歴史であり、これまで組織の成長を促してきた原動力でした。
しかし、OJT制度を導入しても、OJTリーダーの指導力を向上させても、組織に人材を育成する風土や環境がなければ、よい人材は育てられません。
「現場に若手社員を受け入れ、育て上げる意識があること」が成功の秘訣となります。加えて、「どんな理由で(なぜ)」「何を」「どうやって」教育するのかを明らかにする必要があります。
■人材が育つ現場を作る3つのポイント
OJTを成功させる鍵は、OJT担当者の準備負担、精神的負担を少しでも減らすことです。
「教えるべき事柄の整理」のような、手間のかかる作業は人事部門が中心になって事前に準備を終えておきます。また、教える技術を平準化させるために、OJTにおける指導方法についても一定のレベルに引き上げておく必要があるでしょう。このようなOJT担当者へのサポートが求められます。
教える側にも「準備」が必要です。仕事の成果が早期に求められる中で、さらに部下・後輩を育成するのですから、「育成計画」を立てるのは当然です。また、教える側にはOJTの職務と共に通常業務も存在します。そのため、仕事のやり繰りを計算しながら進めないと、共倒れになってしまいます。
また、「継続」も重要です。当初は充分に時間を割いて指導ができたとしても、業務多忙の中、だんだん指導時間が取れなくなり、最後はOJTが十分にできていない事例もよく見かけます。指導を継続させるためには、 自分や部下・後輩の仕事のバランスを計算しながら実施することが強く求められます。
本サービスでは、指導者だけではなく現場全体に「育成の意義」を理解させ、飛躍的に人材が育つ現場を作ることを目的としています。 具体的には、以下のような組織に特に有効だと考えております。
- 現場での指導や進め方がまだ確立できていない。
- 現場で進められているOJTが管理できていない。
- OJTリーダーが通常業務で多忙なため、部下の指導が放置されてしまっている。
- 指導者のスキルによって、OJTの効果に差がでている。
- 細かくOJTのガイドラインを作りたいが、その時間をなかなか持てない。
- 自分の仕事が忙しいので、OJT指導者に任命されることを嫌がる人がいる。
弊社では、独自のシステムLeafを用い、情報の収集や目標の管理、実施事項の進捗管理を効率的に実施し、お客さまの負担を最小限に抑えられるよう工夫しております。
店舗向け現場力向上コンサルティングもございます。
人事担当者様、現場の方々にヒアリング、アンケートなどを実施して、業務プロセスや業務上必要なスキルを洗い出します。その結果を踏まえて、戦略的な育成プランの作成、指導マニュアルの作成、カスタマイズしたOJT研修の実施といった改善プランをご提案させていただきます。
- 人事担当者様と一緒に洗い出したスキルごとに、スキル習得までに必要な期間を割り出します。
- 到達目標を定量化し、目標を数字で管理できるようにします。
- 設定した到達目標を軸に、各現場にあわせた若手の育成計画書を作成します。
※Leafには、目標管理、スキル管理の機能もあるため、効率的な管理が可能です
研修後は、OJT担当者の方に実際に部下指導を行っていただきます。その際、担当者の方には、若手の育成度合いを随時育成計画書に記入していただきます。
- 新人や若手の方に面談を行い、スキルの習得度などを多角的にチェックします。
- 面談では、特にリーダーの若手に対する評価の仕方にバラツキがないか偏差分析(チェック)します。
- 上記の内容をレポートにまとめ、人事の方にご報告いたします。