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  • 2022年10月17日
  • 緊急レポート 企業価値向上につながる「人的資本の開示項目」とは?
  • 緊急レポート 企業価値向上につながる「人的資本の開示項目」とは?
  • コラム「人的資本経営への取組み~PTの設置と活用」
  • IRニュース「DX分野のリスキリングプログラムで日本経済の再生を後押し」

人材を利益や価値を生み出す資産として捉え、その資産をダイバーシティや組織の保有スキル、ウェルビーイングなど様々な指標で数値化して公表する「人的資本開示」。上場企業においては、2023年3月期の有価証券報告書から人的資本に関する項目の開示が義務付けられる見込みです。

実際にどの項目を開示すればいいのか、人事の皆さまにとって一番気になるところだと存じます。8月30日に内閣官房から公表された「人的資本可視化指針」によると、

①自社固有の戦略やビジネスモデルに沿った独自性のある取組・指標・目標の開示
②比較可能性の観点から開示が期待される事項


とあり、具体的な項目例も示されているものの、実際に何を開示するかは企業の決定に委ねられています。

以下の画像をクリックすると、インソースが開示している項目をご覧いただけます。よろしければ参考になさってください。

インソースグループ統合報告書2021 P54「人的資本への向上」より抜粋
インソースグループ統合報告書2021「人的資本への向上」

先行して人的資本開示に取組む企業では、どのような指標を公表しているのでしょうか。本日は、アステラス製薬さまや双日さまなど他社の事例を通じて、企業価値を高める指標づくりの戦略をお伝えします。



1.【緊急レポート】他社事例からひも解く!
企業価値向上につながる「人的資本の開示項目」とは?
 

人的資本経営推進サービス

人的資本の開示項目を決めるうえで一番大事なことは、自社の経営理念や経営戦略と連動した指標を設定することです。

女性管理職比率やITスキル保有率など、社内には様々な人事データが蓄積されています。その中でもどのデータに着目し、何を改善すれば最も業績向上につながるのかを考えます。

企業の独自性やケイパビリティに基づく指標、すなわちKPIを定め、この数値を良くすれば企業業績も必ず向上するという「意思のあるKPI」になっていてこそ、それを開示することで企業価値の向上につながります。

事例1 アステラス製薬の「骨髄ドナー特別休暇取得者数」

アステラス製薬では、ESGデータの「ライフイベントに関するデータ」として骨髄ドナー特別休暇取得者数を公表しています。自社事業と密接に連動した指標であると同時に、社会貢献性の高い従業員が集まっているというアピールにもなっています。

事例2 双日の「チャレンジ指数」

経営戦略、人材戦略ともに「多様性・挑戦・成長」を3つの柱と掲げる総合商社の双日は、社員個人の挑戦を数値化し、その達成度合いを評価するチャレンジ指数を公表しています。保守的な人材が多いと言われる同業他社と比べ、双日には挑戦人材が集まっているというアピールとなっています。

事例3 SCSKの「健康経営」
SCSKでは健康経営を人材投資施策として中長期的な取組みを行う旨を宣言し、定量データを経年で開示しています。残業・休日出勤が続く労働環境が当たり前というイメージが強いIT業界において、優秀なエンジニアの数・量を担保するために、従業員の健康を重要指標としていることが読み取れます。


人的資本に関する情報は、データ単体では意味をなしません。上記の3社のように、自社の人的資本の価値を持続的に向上していくための取組みとつながりのあるデータをセットで開示することで、ステークホルダーの納得感が高まります。

経営戦略と連動させた人事戦略のストーリーに沿って、ステークホルダーにアピールできる独自性のある指標を作り出せるかどうか、まさに人事の腕の見せ所ではないでしょうか。

【参照 
・アステラス製薬株式会社 ESGデータ
https://www.astellas.com/jp/sustainability/esg-social

・双日株式会社 統合報告書2021
https://www.sojitz.com/jp/ir/reports/annual/upload/ar2021j_a4.pdf

・SCSK株式会社 統合報告書2022
https://www.scsk.jp/ir/library/report/pdf/scsk/scsk_report2022.pdf
(最終アクセス2022/10/12)


【用語解説】「人的資本開示」とは?

企業価値向上につながる人的資本の指標づくりをインソースがお手伝い!


先の指針において、例えば人材育成に関する開示事項として研修時間や費用、流動性に関しては離職率、定着率などの例が示されています。

これらの指標をつくるには、まず社内のあらゆる人事データを集約する必要があります。これは、人事労務ソフトやタレントマネジメントシステムなど、複数のシステムを利用する企業にとっては膨大な手間がかかる作業です。

さらに実際に開示したら、達成に向けてどのような取組みを実施し、その結果はどうであったのかを投資家やステークホルダーに対して報告する義務も生じます。集約したデータをすぐに開示用の表やグラフに加工できるシステムがあれば、ご担当者さまの負担軽減につながります。

38,825組織(※)の人事支援に携わってきたインソースが開発した、人的資本に関する項目のデータを統合管理するシステム「Leaf人的資本管理」は、お客さまの基幹システムとの連携が可能です。複数のシステムにまたがる人的資本情報を集約し、短時間で開示資料として出力していただけます。

Leaf人的資本管理~人的資本を可視化し、戦略的に企業価値を向上

(※)2003年6月から2022年6月までに 当社サービスをご利用いただいたお取引先累計

また、人的資本の情報開示に関する国際的なガイドラインであるISO30414では、従業員満足度(エンゲージメント)やリーダーシップへの信頼といった指標が明示されています。国内での人的資本開示にこれらの指標を使うことも可能です。

社内の既存のデータだけではこれらの指標を測定できない場合は、10種類以上ある弊社のアセスメントサービスをご活用ください。

組織や仕事に対する社員の満足度を可視化するエンゲージメント診断、管理職層を多面的に評価する360度評価など、定量化が難しい評価項目の数値化にお役立ていただけます。

以下の画像をクリックすると、エンゲージメント診断のレポートイメージを拡大してご覧いただけます。

エンゲージメント診断のレポートイメージ


他にも、ITリテラシーや営業スキルを図るアセスメントや、独自の項目を組み込むカスタマイズなどをご活用いただけば、より経営戦略と連動した指標をつくることができます。

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今回ご紹介した人的資本開示について、より詳しい内容は当フォーラムの
無料セミナーでお伝えします。

人的資本経営を理解し、一歩踏み出す
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<開催日時> 11月8日(火) 13:30~15:00

詳細は後日改めてお伝えします。どうぞご期待くださいませ!


2.【コラム】元メガバンク経営部長が語る!人的資本経営への
取組み~PT(プロジェクトチーム)の設置と活用


続いては、インソースが運営するコラムサイト「Gambatte(ガンバッテ)」から、人的資本経営に関する読み物をお届けします。

人的資本経営の基礎となる人的資本の価値を高めるためには、3つのポイントがあります。

(1)組織が近未来に対して目指すべき姿を具体化する
(2)この姿を実現するために必要となる人材像を定義する
(3)この人材と現状人材とのギャップを埋めるための育成・採用計画を
   立案し実施する

組織にとっての目指すべき姿が過去・現在の延長線上にあるときには、第1要件を満たすことは容易です。過去と現在についての既存データを活用できるからです。

ところが、社会が直面している課題は、SDGsの達成、ESGの推進、DXやGX(グリーントランスフォーメーション)への取組みなど、不連続で前例のないものばかりです。参考にすべきデータは誰の手許にもありません。

そこで本コラムでは、組織の明確な目標が定まらないなかでも、「泥道をもがき苦しみながら、個々のデータを蓄積しながら前に進んで行く」ための方法をご紹介します。


インソースが運営するコラムサイト「Gambatte」では、弊社がこれまで研修や人材育成の現場で培ってきたスキルやノウハウを余すところなくご紹介しています。

コールセンター、セキュリティ、接客サービス、営業職など、明日からの仕事がちょっとでも楽しく、「頑張ってみよう」と思ってもらえる。それが私たちの願いです。

仕事をちょっと楽しくするアイデアに出会えるサイト「Gambatte」



3.【IRニュース】DX分野の1,500種類以上のリスキリング
プログラムを中心に「人への投資」を支援


直近のIRニュースの中から、特に注目度の高い話題をピックアップしてお届けします。

「DX分野のリスキリングプログラムで日本経済の再生を後押し
 ~1,500種類以上の研修で企業の『人への投資』を支援」(2022/10/7)


岸田首相による今月の所信表明演説で、成長産業への労働移動を促すリスキリング(能力再開発)支援に5年で1兆円の投資を行う計画が発表されました。

特に、DX(デジタルトランスフォーメーション)の分野でのリスキリングは、企業の人材戦略としても注目されています。

インソースと100%子会社の株式会社インソースデジタルアカデミーでは、1,500種類以上のDX関連研修を中心として、企業のリスキリング、DX推進を支援しています。

インソースグループが考えるDX実現の方法やDX人材を育成するための教育、お客さまのDX推進に向けてお手伝いできることについて、こちらの無料セミナーでも詳しくお伝えしています!

DX(デジタルトランスフォーメーション)を人材育成で実現する
<開催日時>
2022年10月26日(水)、11月24日(木)、他 14:00~15:20
<スピーカー>
株式会社インソースデジタルアカデミー 代表取締役 杉山 晋一




<開催日時>
2022年11月15日(火) 14:00~15:00 など

<概要>
多くの組織が生産性向上を目指しDXを進める中で、デジタルツールを活用した
「業務自動化」は必須の取り組みになっています。しかし、組織が業務自動化を
進めていくには、誰が、何を、どうやって進めていけばいいのか、悩むことも
多いかと思います。

DXの推進担当に任命された方や、自身の業務で何かを自動化したいと思った方々
には、是非お役に立てるかと思います!

<こんな状況の方におすすめです>
・どのような業務を自動化できるのかを知りたい
・自動化を行う業務の選定から、実際に業務の自動化を行うまでの一連の流れを
知りたい
・業務自動化プログラムの動作を見て、業務自動化のイメージをもちたい

<ご参加者さまの声>
・社内展開の実例紹介が多く、導入・展開の参考になりました。
・プログラミングと聞くと専門の方が行う難しいものというイメージを抱いていま
したが、貴社の新入社員でもPythonに挑戦し、社内で活用できるレベルのものを
作成できると聞いて、挑戦へのハードルが少し下がりました。



この他にも常時複数のオンラインPython無料セミナーを開催しております。
少しでもご興味をお持ちの際には、ぜひお気軽にご参加ください。


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