お客さまや弊社講師の声から読み取れる近年の新人・若手の傾向は、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
・主体性・積極性に欠ける
・帰属意識が低い
これらの傾向に対し有効な対策を打てないままでいると、今後、中堅~次世代リーダー層の主体性や帰属意識の低下につながり、組織全体のパフォーマンスに影響を及ぼす恐れがあります。
上記の傾向への対策として大切なことは、以下の「育成の3要素」を身につけさせることです。
1.役割・・・自分がすべきことの理解
2.マインド・・・チームの一員として働く意識
3.スキル・・・仕事の基礎となるビジネススキル
自分のすべきことが理解できると、主体的に動く姿勢が生まれます。チームの一員として働く意識を育てることで、組織への帰属意識が高まります。ビジネススキルを学ぶことで、新人・若手が自ら動いて、仕事を進めることができるようになります。
新人・若手を効果的に育成するためには、単発の研修を行うのではなく、それぞれの年次に求められる水準を明確にし、その上で計画的なOFF-JT(研修)とOJTを実施することが重要になります。
そのためにはまず、以下のプロセスで教育体系をつくることが必要です。
1.あるべき姿(ゴール)を示す(例えば、5年後になっていてほしい姿)
2.ゴールまでの道のり(プロセス)を細分化・具体化する(ステップに分ける)
3.プロセスを年次ごとに整理し、体系化する
また、実際にOJTを実施するにあたっては、育成計画表を部署内で共有し、新人・若手に求めているレベルを具体化することが重要です。これにより、指導する人ごとのばらつきをなくし、指導のレベル感を均質化することができます。