研修・社会人教育のインソースの人事・労務キーワード集

更新日:

ダークソーシャル

ダークソーシャル(dark social)とは、Webサイトへの参照元が不明なアクセス(ノーリファラー)のうち、ソーシャルツールからの流入を指します。

Facebook®やTwitter®といったオープンなプラットフォーム上で寄せられる反応は、アクセス解析ツールを使って追跡することができます。しかし、チャットやメッセージアプリのようないわゆる「クローズドSNS」で交わされる非公開なコミュニケーションは把握できません。例えば、誰かがチャットに自分のお気に入りのサイトのURLを載せたとします。そこから発生するアクセスが、企業側が追跡できないダークソーシャルとなります。

昨今では、Webサイトへのアクセスの70~80%以上がダークソーシャルで占められていると言われています。これまで解析する必要はないと考えていた企業でも、効果的なWebマーケティング戦略を立案するうえでは無視できない存在となっています。そもそも、自社サイトへのアクセスのうちどのくらいがダークソーシャルなのか不明のままでは、キャンペーンなどの効果測定も行えません。そこで、UTMパラメーターやSNS管理ツールなどを利用して可能な範囲で経路分析を行う企業が増えています。

また、ダークソーシャルをWebマーケティングに活用する動きも出ています。これまでオープンなプラットフォーム上では情報が届きにくかった潜在ユーザーにも、クローズドSNSを通じてアプローチできる可能性が高まるからです。そのためには、親しい人にぜひ知らせたくなるような「価値のある情報」を提供することが重要です。例えば、新商品を発売前に試してもらったり、開発の裏話を限定公開するといった「特別な体験」を提供することで、インフルエンサーに情報を拡散してもらうダークソーシャル戦略は、自社のブランド価値を高める効果も期待できます。

コロナ禍でオフラインのビジネスモデルが厳しい状況に置かれるなか、オンラインで集客できるWebマーケティングの需要はますます高まっています。ユーザーの購買心理を分析する行動経済学・ナッジ理論なども利用しながら、コストをかけず効率的に宣伝できるマーケティング戦略の一環として、上手にダークソーシャルを活用していきましょう!

Pick Up キーワード

一覧へ戻る

最新作・ニュース

新卒採用募集中
  • WEBins
  • モンシャン