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OMO
OMOとは、「Online Merges with Offline」の略語で、「オンラインとオフラインの融合」を意味します。ECやアプリなどオンラインのビジネスと、リアル店舗などオフラインのビジネスとの境界を超えた新しいマーケティング概念として、各国で積極的に取り入れられ始めています。
IT技術の進展により、スマートフォン端末が一つあれば、あらゆる商品の購入・決済が可能な時代となりつつあります。従来はオフラインだった顧客の行動がオンラインデータとなり、企業が一元管理することで、顧客のニーズに応じた商品・サービスを、最適なチャネルでタイムリーに提供できるようになることが、OMOによるマーケティング戦略の具現化であるといえます。
【OMOの実践例】
・リアル店舗で品物選びをして、顔認証で瞬時に決済まで済ませる
・睡眠や運動時間などの情報を入力する健康管理アプリから、自分に適した運動や食事、医療機関などの情報を得る
その中で実際に欲しい商品・サービスがあれば、それに関する相談から契約、決済までをスマホひとつで完了できる
このように、顧客にとっての利便性や、買い物をする「楽しさ」を追究することで、顧客体験(CX)の最大化を実現し、顧客の定着を図っていきます。
OMOによるビジネスモデルを展開するうえでは、Webマーケティングの基礎知識やIT知識を身につけた人材の育成が肝要です。さらに、オンラインで集めた顧客データを分析し、自社の課題に合わせて活用する力、あるいは顧客の「真のニーズ」を捉えて形にする企画力や発想力も必要です。
コロナ禍を経て、多くの業界では既存のビジネスモデルが通用しなくなってきています。現状を打破し、新たなビジネスモデルを確立できる人材の育成が今もっとも求められています。