本プログラムのねらい・目的
次世代リーダー育成・選抜プログラムとは、将来の幹部候補であるリーダー層に、業務改善プロジェクトを実践することで"ひと皮むける"体験をしていただくリーダーシップ強化プログラムです。
研修で「リーダーシップ」「業務改善」「チームビルディング」について学びながら、実際に現場で業務改善を推進し効果測定やプレゼンを行うことで、リーダーとしての自覚やスキルを獲得します。
プログラム開発の背景
本プログラムは、以下のような経営者のみなさまの想いを受け開発しました。
- ・自分たちの仕事の範囲を「ここまで」と決めるのではなく、殻を破ってほしい
- ・「会社は何にもしてくれない」「○○が悪い」という、自分の力の及ばないことへの不満や他責思考に陥るのではなく、自分のできることに取り組んでほしい。1人ひとりが主体的に自分の周りの改善に取り組んでほしい
- ・業務改善を行おうとしたり、あるべき姿で全体最適を図ろうとすると、一時的に負荷が掛かったり、しわ寄せを受ける部 署がある。リーダーには、部分最適を考えてそれを避けようとするのではなく、会社としてどうあるべきなのかを考え、話 し合い、良い方向に進めて欲しい
対象とする受講者
- ・幹部候補社員
- ・リーダー・次世代リーダー
- ・管理職候補である女性社員(女性管理職の登用プログラムとしておすすめです)
本研修のポイント
- ・「ひとり1テーマ」で改善プロジェクトを実施します
- ・各研修の間をインターバル期間とし、現場で業務改善プロジェクトを実践・推進します
- ・全6回(約半年)という時間と回数を重ねることで、他責思考からの脱却とリーダーとしての自覚、そして周囲を巻き込み動かすリーダーシップを獲得します
- ・現場の上司の協力も仰ぎ真剣に改善プロジェクトを進め、発表会も行うため、受講者のスキル強化だけでなく、現場の課題解決にも効果があります
プログラムの全体像
<第1回>チームビルディングと目指す組織の姿を考える
- 第1回は、これから約半年のプログラムをともにする研修メンバーとのチームビルディングや、リーダーとして目指すべき姿について考えます。
- (午前)・レゴ®シリアスプレイ®を使ったチームビルディング研修(半日間)
- (午後)・チームワーク向上研修 関係の質から成功スパイラルを生み出す(半日間)
<第2回>役割期待を知り、現状の課題を洗い出す
- 第2回は、身の回りの課題を洗い出し現状を可視化します。そのうえで、リーダーとして何ができるか、何をすべきか、役割期待を理解します。
- (午前)日頃不満に思うこと・身の回りの課題を洗い出す(思いのたけを存分に掃き出し、業務改善の第一歩を踏み出す!)
- (午後)・リーダーシップ研修~意識改革し、部下、後輩を牽引するリーダーとなる
■イメージ
<第3回>業務改善の全体像を学ぶ
第3回は業務改善の全体像を学びます。本内容を踏まえインターバル期間に業務改善企画書を作成します。
(終日)業務改善研修
インターバル①改善企画書の内容を精査する
- ・第3回の研修内容を反芻する。自分の改善テーマ、原因の追究、目標が適正なものになるよう、数値化をしたり、考察を重ねる
- ・これを猛烈に繰り返し、上司とも相談したうえで、テーマと目標を固める
- ・その内容を清書して第4回研修に持参する
■改善企画書イメージ
<第4回>業務改善の推進方法を話し合う
第4回は本プログラムに参加するリーダー同士で、各々の業務改善企画に対し意見交換を行います。
(終日)改善企画発表→メンバーからの質問・意見交換→改善企画の修正を繰り返す
※ 意見交換では「それはうまくいかないのでは?」「コストの観点が不足しているのでは?」といった率直な討議を行います。
感情的な場にならないように自らコントロールし、建設的な意見交換を通して改善企画をブラッシュアップします。
インターバル②改善企画書の実行と見直し
- ・改善を実施し、効果をみる。うまくいったのであれば次の改善案を考え、実施する
- ・うまくいっていないのであれば、当初改善案の改善を考え、実施する
<第5回>周囲の巻き込み方を学ぶ
第5回は業務改善プロジェクトの進捗発表とともに、周囲を巻き込むコミュニケーションについて学びます。
- (午前)業務改善の進捗発表
- (午後)・コミュニケーション研修 エトス・パトス・ロゴス強化編
インターバル③改善企画書の実行と見直し
- ・改善案を繰り返し実施し、継続・定着のためのアイデアを考える
- ・改善ワークシート全体を清書し、改善を実施した本人コメント、上司コメントを入力する
■改善企画書イメージ
<第6回>業務改善成果発表会
第6回は経営陣や上司の前で、業務改善プロジェクトの成果発表会を行います。
- ・経営層や上司も参加し、業務改善発表会を実施する
- ・1人10分の持ち時間で発表し、経営陣からフィードバックを行う
- ・改善活動は終わらないことを再確認し、今後の抱負をまとめる
参加者の感想
- ・想定よりも質の高い業務改善活動が行われ、リーダー候補者のポテンシャルの高さとそれを引き出す教育の場の重要性を痛感した(受講者の上司の方)
- ・自分がリーダーとなって周囲を巻き込む大変さ、成果が出ることの楽しさを感じました。上司やメンバーと何度も相談や意見交換を繰り返すことで、リーダーとしての自覚を持った物事の進め方を学ぶことができました。(受講者)