16
研修にかかる「コスト」には、①受講者の交通費 ②受講者の宿泊費 ③講師費用 ④事務局運営費 ⑤会場費、が考えられます。「コスト」の削減を考えるにあたってポイントとなるのは、これらを個別に見るのでなく、「総額」で考えることです。さらに、「コストの総額」を研修の参加人数で割った"一人あたりの金額"で考えます。例えば、業務都合などで当日、突然受講できなくなる人が発生した場合、「コスト」は当然高くなります。この"一人あたりの金額"がコスト削減のための指標になります。
次の3つのアプローチからコスト削減の方法をみてみましょう。
(1)外部の研修やセミナーの活用
(2)講師派遣型研修の活用
(3)eラーニングの活用
外部の研修やセミナーを上手く取り入れる方法です。
弊社が開催している公開講座をはじめ、多くの研修会社が開講している公開講座型の研修やセミナーがたくさんあります。自組織の課題や階層に合ったテーマのもの、受講させたい社員・職員の職場から近い場所で開催されているものを探して、現在の研修と置き換えれば、交通宿泊費、会場費、運営費としてかかる費用が削減できます。そうすると当然、"一人あたりの金額"も安くなります。
インソースの公開講座の場合、約300種類の講座を開催しております。
研修をまとめてご購入いただくとお得になる「公開講座人財育成スマートパック」や、研修申し込みの事務手続きが簡単にできる「WEBinsource」をご利用されると、さらに割安となります。
公開講座の日程とスケジュールが合わなくても、ご希望の日程で講座を開催させていただく「リクエスト開催」というサービスもございます(リクエスト開催は4名以上が参加されることが確定した場合に研修を開催しております)。
全国で開催しておりますので、お近くの会場で研修を受けていただけます。多忙で急きょ、出席できない受講者へのサポートも万全です。
受講人数が多ければ、講師派遣型研修がお得になる場合があります。
研修で使用するテキストを自組織で作成し、同様に講師を養成すると、高額なコストがかかります。また、職員・社員が講師を務める場合は、研修期間の業務が止まってしまうことになります。
まず、既存の研修にかかっている費用と、置き換えた場合にかかる費用の"一人あたりの金額"を比べて、置き換えた方の金額が低くなる講師派遣型研修を探しましょう。研修費の算出方法は研修会社にもよって千差万別なので、一概には言えませんが、弊社の講師派遣型研修は、受講する人数に関わらず、"1日あたり"で研修費が計上されるため、ある一定人数に受けさせたい場合は"一人あたりの金額"が抑えられるケースもあります。
弊社の場合、テキストは社内で作成しておりますので、テキストも低予算でご用意できます。また、多彩な講師陣が全国におりますので、比較的近い場所から講師を派遣することができ、講師交通費も割安で済みます。
大人数の講義型の研修を行っている場合は、IT技術を活用した教育システムであるeラーニングもコストの削減に役立ちます。
eラーニングの費用体系は様々ありますが、弊社のeラーニングは初期導入費用だけで、いつまでもご利用いただけます。多人数で使うほど低コストになります。また、eラーニングと集合研修をセットで行うことにより、集合研修の短時間化が可能になります。
ただ、コストを削減すれば良いというものではなく、研修の内容の質を落とさずに、コスト削減に取り組むことが第一です。最初にどこまで教育したいかという目標を設定し、それを実現するために、これまでお伝えした方法を上手く組み合わせることが肝心です。