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研修は何のために行うのでしょうか?
社員・職員のスキルアップ、資質向上、知識の付与、気づきを与える、など
この問いに対する答えは様々あると思いますが、一言で回答するのであれば、
「日常業務における行動や考え方の変化を促すため」
であるとインソースは考えています。
研修効果の定着化が、日常業務のブラッシュアップへとつながります。
研修で学んだことを日常業務に結びつけるためのスタンダードな手法は、アク
ションプランの作成です。
しかし、研修中に作成したアクションプランは、本当に現場で活かされているでしょうか。
・研修中にモチベーションが高まりすぎた結果、非現実的なアクションプランに
なってしまう
・あくまで研修中だけのもの、と作成したアクションプランにコミットがされない
このようなケースはよくあることだと思います。
まずは、
・研修にてアクションプラン作成に十分な時間をとって、じっくり考えさせる
ということが、プログラム上できる工夫です。
さらに
・フォロー研修を行い、前回の研修で作成したアクションプランを振り返る
という方法を取ると、実効性を確保することができます。
フォロー研修の実施はコストがかかりますので、全ての研修でこの方法をとることは現実的には難しい面があります。
その点、費用をかけずにアクションプランの実効性を確保する方法が「フォローアンケートの活用」です。
例えば研修の1か月後に、現場における実践度合いの確認をします。このフォローアンケートは次の3点で効果があります。
①現場で実践していないとアンケートに回答できないので、ある程度の強制力
を効かせることができる
②研修で学んだことを思い出す(=振り返る)きっかけになる
③アンケート結果の集計を受講者にフィードバックすることで、受講者同士の
成功事例・失敗事例を共有することができる
他の受講者が実施しているのであれば、自分だけやらないわけにはいかないと思うものです。アンケート結果のフィードバックを受けることで、さらに実効性の向上が望めます。
このアンケートを通じて、
- 実践
- 経験の蓄積(失敗事例・成功事例)
- 振り返り、気づき
- 次の目標への活用
という学習サイクルを実現することができます。