銀子の一句インタビュー 初級管理職研修を訪ねる~|シルバーWEBライター銀子さんの研修川柳

長がつくたびに重くなる


銀子

実は私、管理職の職制が分かっていませんでした。今回少し勉強して、管理職が職位別に分かれていて、職務も違うことが理解できました。


S氏

そうですか。企業によって名称や職務に多少違いがありますが、多くの企業の管理職構成は、大きく初級・中級・上級管理職の三階層に分かれます。それぞれに職務範囲やもっておくべき視野があります。大まかに分けて下表のような内容が一般的ですが、業種や規模によっても異なります。 階層が上れば上るほど仕事の幅も量も増えます。権限も増えるけれど、責任も増します。その分自分自身の勉強も必要になるわけです。

何となく管理職ではダメ


銀子

それで研修も階層別になっているんですね。社内で管理職になるのに、外部の研修が必要なんでしょうか?


S氏

そうですね。多くの場合は社内の先輩からレクチャーを受けて実務が始まります。しかし、何となく管理職になっただけでは今の社会は乗り切れません。管理職は社名を背負って表面に立つこともありますから、しっかりした心構えと裏付けのある知識、最新の情報での対応が必要です。また、非日常的ではあるが起こりうる課題や、不測の事態に対する危機管理など、現場指導では伝わりにくい重要な職務もあります。
そういう意味で研修は、管理職に必要な基本的な考え方、スキル、知識、マネジメント、時代の読み方などを広い視点で、しかも凝縮して学べる機会です。それに加えて各企業が定める個別のスキルもあるでしょうが。

銀子

なるほど。研修を受けることで、自分自身を管理職のモードに切り替えるんですね。では、参加者の反応はいかがですか?

S氏

初めて管理職になる方や、初級管理職在任中でさらなるステップアップを目指す方など、参加者からは「雑然としがちな管理職業務が、系統立てた勉強で整理ができた」「企業の全体を見て、現在の自分の位置・役割がわかった」「初めての役職で焦っていた気持ちが落ち着き、努力目標がはっきりした」などのご意見が多く、お役に立っているようです。

簡単じゃないからやり甲斐になる


銀子

最近、管理職になりたがらない若手や中堅が多いと聞きます。先のお話のような管理職の職責を負担だと考えるのでしょうか?


S氏

それはあると思います。世の中のニーズは多様化し、変化も加速しています。従来の管理業務だけではなく、役職と共に自分で現場実務もこなすプレイングマネージャーが求められています。責任が増えたうえ時間的にも負担が多そう、と考える人がいても不思議はありませんね。
しかし、世の中の多様化と同じように、管理職のあり方も多様で良い時代だと気持ちを切り替えれば、乗り越え甲斐のある明るい試練だと思います。つまり、果たすべき職責は同じでも、創意工夫のしかたは様々だということです。例えば、タイムマネジメントやコミュニケーションを活発化して、新しいチーム力を生み出すこともできます。就任を尻込みする人が多い中で、簡単じゃないことにチャレンジできる管理職という特権を楽しんだ方が得ですよ。

銀子

多少大変でも、責任と共にやり甲斐も大きくなるんですね?

S氏

そうですね。私も管理職になって初めて気づいたことがあります。華のある冒険的なチャレンジじゃなくても日々のこと、例えばお客さまとの信頼関係を強固にすること、プロジェクトをまとめて着実に成功させること、部下が成長することなど、一つ一つに達成感があるんですね。
それかもう一つ、役職者になって、周囲の接し方が変化しました。これまでより話をしっかり聴いてくれる、出した意見に対して具体的な検討や迅速な実働に進みやすいなどです。役職があることで仕事がしやすくなります。仕事がスムーズに進めば、自信がついて面白くなります。
「やってみれば、意外と面白い」のが管理職です。良い事ばかりではないと思いますが、やり甲斐はあります。最近はこうした「次世代リーダー候補向け研修」のニーズが増えて、人気を呼んでいます。

寝食は忘れずに仕事をする


銀子

やり甲斐はあるけれど、やはり大変ですね。企業の中枢に立って自分の業務、個人の勉強、部下の管理でしょう。さらに上から下から外から、さまざまな用件が入って、自分の時間がどんどん削られてしまいますね。多忙をこなすのも管理職の資質なんでしょうか。半肉体労働ですね...。


S氏

そうですね。日中は部下の教育なども含めた業務、自分の勉強はどうしてもプライベートな時間を使うことになります。その上管理職は、繁閑に関わらず誰に対しても冷静に安定した対応をしなくてはなりません。
最近はお客さまから、「初級管理職研修のプログラム」にメンタルタフネスやセルフマネジメントの要素を加えてほしいとの要望が増えています。初めての管理職で、さまざまなストレスに囲まれて、心の健康を崩しそうになってしまう人が多くなっているんですね。心だけじゃなく、体の健康も伴わなければいけませんが。

銀子

ちなみに、ご自身も初級管理職ですが、健康面で特に気をつけていらっしゃることはありますか?

S氏

健康管理も仕事の一部です。3食きちんと適量を、バランスよく食べることが心身にとって大事だと思っています。とはいえ、健康管理の多くは家族に担ってもらっているのが現実ですが。あはは。その点は家族に感謝ですね。

銀子の眼

私の若い頃は、世の中には「モーレツ社員」「24時間戦えますか」などの言葉が飛び交っていました。かつて一律の印象だった「企業戦士」タイプの管理職も最近は見かけませんが、世の中は多様化。タイプは変わっても着実に自分の仕事と信念を貫いて静かに戦う人がいます。

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