2年目の教科書~もう新入社員ではない若手に伝えたいこと
社会人2年目の、あるべき姿を答えられますか?
どの組織でも、「1年目」の新入社員には、入社時・入職時の研修で「1年目としてあるべき姿」が示されるため、基本的な考え方や行動が身につけやすくなっています。
しかし、入社2年目3年目ではどうでしょうか。年次を重ねていくごとに、その年次ごとの具体的な指針は、示されないことが多くあります。一方で2年目は、新しく入ってくる後輩の、一番身近な先輩でもあります。自身も業務でわからないことや知らないことが多いなかで、後輩をリードすることや、フォローすることに不安を覚える2年目も多いようです。
インソースの「社会人2年目のビジネス基礎研修」は、弊社の現場社員の声に基づき作成しました。上司・先輩にあたる社員が、2年目社員に期待することのアンケート結果と、3年目社員が2年目のうちに身につけておいた方がよかったと思うことのアンケート結果を基に、開発をしています。
現場のリアルな声~先輩・本人ともに鍵は「チャレンジ」
上司・先輩社員の声は「失敗してでも積極的に」
上司・先輩からの2年目への期待は、「失敗してもよいから、積極的に行動してほしい」というものでした。
具体的には「積極性」「主体性」を求める声が多く、「一人で業務ができる、ホウ・レン・ソウを的確にできる」など1年目の経験を生かして業務に臨んでほしいという意見が多くありました。
3年目社員の声は「チャレンジしておけばよかった」
一方若手社員からも、「もっと積極的にチャレンジしておけばよかった」「失敗しておいた方が良い」といった声があがりました。
2年目は、1年目で築いた土台をもとに仕事を進める必要があります。1年目で経験した失敗や成功を踏まえ、今後はこれまでの学びを生かして行動していく必要があるのです。2年目の間に「新しいこと」「難しいこと」の壁にぶつかっていた同期が3年目以降のびのびと活躍している姿を見て、焦りを感じる事も多いようです。
社会人2年目のビジネス基礎研修の内容
これらの声をうけ開発したのが、「社会人2年目のビジネス基礎」です。2年目として後輩の見本となるようなビジネスマナーや、視野を広げた仕事の仕方、他部署含め周囲の人を巻き込んだ仕事の進め方などについて学びます。
実際に取り組んでいただくワーク
研修内では、以下のような「2年目社員だからこそ期待されること」を具体的に扱っています。
- 1年目にした仕事を見直し、経験をもとに対応を考える
- ビジネスマナー・敬語の再確認
- 後輩が書いたメール文を添削する
チェックシートで継続的な学びを実現
インソースの「ビジネス基礎」シリーズでは、1~3年目を通して、全ての年次のチェックシートが入っています。一度やって終わりではなく定期的に振り返り、「できない」「知らない」項目をなくして成長につなげます。
▼2年目に求められるマインド
□職場で困っている人が居たら声をかける
□提出期限や予定日を遅れることなく順守している
□何かを行う際にはかかるコスト(時間・費用)の削減を意識している
▼2年目に求められるマナー
□常に清潔感があり、後輩の見本となる身だしなみをしている
□周囲とのコミュニケーションにおいてクッション言葉や適切な敬語を使っている
□ビジネスメールの適切な構成と書き方、言葉遣いを理解し、実践している
▼2年目に求められる仕事の進め方
□上司や先輩に督促される前に、適切なホウ・レン・ソウをしている
□トラブルやクレームが起こった際、一次対応をして適切に引き継ぐことができる
□自分だけでなく他のメンバーや部署の仕事にも関心を持ち、積極的に知ろうとしている
▼2年目に求められるモチベーション
□経験のない業務にもチャレンジしている
□自己の目標を設定し、具体的なアクションを決めて邁進している
□落ち込んだときに回復する方法を知っている
このほかにも、求められる行動やスキルがたくさんあります。新入社員ではなくなった2、3年目でも、こうした「あるべき姿」を念頭に置きながら日々の業務にあたることが大切です。
社会人2年目のビジネス基礎研修~ひとりだちの意識を持ち後輩の見本になる
業務を一通り経験した社会人2年目のみなさんがおさえるべき、仕事の進め方の基本を学ぶ研修です。
主体的な行動を取るために何を意識して業務に取り組むべきか、具体的な手順に沿ってお伝えします。また、効率的に業務を進めるために他部署連携の重要性や質問の仕方を学び、他部署の課長への相談の仕方を考えるワークを通して実務に対応する準備につなげます。上司・先輩だけではなく、他部署からも信頼を得られる2年目社員となることを目指します。
よくあるお悩み・ニーズ
- 社会人の先輩として1年目社員の見本になってほしい
- 一人で抱え込まず、周囲を巻き込み効率的に業務を進められるようになってほしい
- 経験したことのない業務に挑戦してほしい
本研修の目標
- 1年目の経験を踏まえ、2年目社員としてステップアップする
- 後輩の見本となる行動を取れるようになる
- 視野を広げ、さまざまな関係者と関わりを持ち業務を進められる
セットでおすすめの研修・サービス
(新入社員・新社会人向け)ビジネス基礎研修~社会人に求められる基本ルール・所作を学ぶ(2日間)
社会人として必須のビジネスマナー、職場のルール、仕事の進め方の基本を身につけていただくための最もベーシックな新人研修プログラムです。冒頭は社会人に求められる「意識」についてしっかりと認識を固めたうえで、基本動作や言葉遣いについて学びます。
社会人3年目のビジネス基礎研修~中核者として組織貢献の幅を広げる
3年目は組織からの期待値が大きく上がります。そのため、自身のスキル向上だけではなく後輩指導や周囲への手助けなど、組織に貢献する範囲を広げていくことが必要です。研修では、はじめにセルフチェックシートで自身のこれまでの成長を確認します。上司にどこまで相談すべきか、業務量が増えたときの時間管理の仕方といった3年目が抱えがちな困りごとを、ケーススタディや日常業務に結びつけたワークを通して解消していきます。
階層別テスト|ビジネスで必要な「知識」と「活用力」を測定するテスト
「階層別テスト」は、若手・中堅・ベテラン・初級管理職・上級管理職に「いま」必要なスキルが一目でわかるアセスメントサービスです。ビジネスパーソンに求められるスキルを洗い出し、これらのカテゴリ・スキルについてビジネスの場面で必要な「知識」を問うとともに、ケーススタディなどを通じてそれを「活用できる力(活用力)」を有しているかどうかを測定します。