「経営者」に一番大切な能力は何か?と聞かれたら、皆さん、何だと答えますか?実際の経営者に聞きますと、「意思決定」と答える人が多いのだそうです。
いろいろな選択肢がある中で、どれにする?と決めるのは、難しいですよね。震災後の原子力発電所を取り巻く最近の対応を見ていても、決断をするところで一難あるにも関わらず、決断するまでのプロセスを批判されてしまうこともあります。
若手の私たちは、例えば値引き1つであっても、大事な決断は上司にしてもらいます。決断する上司の姿を見ていると、自分が上司になったら、決断できるのだろうか・・・?と不安にもなります。本日は、インソース研究チームの研究成果の1つとして、「意思決定で悩まない方法」をお伝えいたします。
「意思決定で悩まない方法」~マネジメント・経営のコツ
著者:インソースマネジメント研究チーム
- ■意思決定の悩みから脱却する3つのポイント
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意思決定で悩む最大の原因は「迷ってしまう」ということです。
そこから脱却する方法は以下の3つです。
1.問題点のない解決案はない、と考えること
2.決定するだけが目的ではない、と考えること
3.正しい意思決定はない、と考えること
以下にそれぞれの内容について解説いたします。 - ■問題点のない解決案はない、と考えること
- そもそも問題があるいくつかの選択肢の中から1つ選ぶ、というスタンスで臨むこと。まずは、考えられる案のそれぞれについて、効果と問題点を洗い出し比較します。その中から1つ、最善の結果ではなく「ある程度」期待できる効果が得られる方法を選びます。
- ■決定するだけが目的ではない、と考えること
- いつまでも問題点にしばられるのではなく、その「解決策」の方に思いをめぐらせることです。問題点の解決方法を検討する、これはこれで大切なことです。意思決定は、問題を解決するための1つの機会と捉えま しょう。
- ■正しい意思決定はない、と考える
- 実は、決める力以上に、重要な能力は自分の決定を信じ、自信を持って実行する力です。実行した結果、成功すればその判断は正しかったということになります。